2015年10月29日木曜日

ウツボ祭りときどき土肥コバルト堤防解説

10/10

今回は解説も交えるので少々長い。

土肥の楽しさは長男さんにも教えてやらねばなるまいと車に乗せて金曜の夜に家を出、日付が変わる前に土肥に到着。長男さんは寝こけていたが、こちらは寝ている場合ではない。タチウオのウキ釣り仕掛けを持って堤防の先に向かうと、ひとつだけ電気ウキが浮いており、これは案の定Uさん。隣に入らせて貰う。

霧が出ていて夜光虫も少々。最近読んだBlogでは、夜光虫を追ってベイトが入るので、多すぎない夜光虫は青物爆釣に繋がるサインだという。この日は注意して見ないと分からない程度の発光量だが、これはどう評価すべきか。Uさんに状況を聞くと、それほど景気は良くない。夜のうちは植物性プランクトンが光合成出来ないから、夜光虫は酸素濃度が低くなる要因にしかならないという事か。そそくさと竿を作る。

ここで釣ったマルソウダの塩漬けを付け、棚5mで例のがまかつのワイヤー2本針仕掛けを流すが、なかなかアタリが出ない。1度だけアジでもかかったかのようにウキが沈んですぐに浮いてきてしまった。回収するとカツオは皮だけになっている。どうもタチウオではなかったようだが、魚種が何かまでは分からない。2時間ほどやって心が折れ、太刀魚の連敗記録を伸ばす羽目になった。朝間詰めまで仮眠を取る。
  
混むのは先端から


ここで少し土肥コバルト堤防について解説。この堤防は高低2段に分かれている。青物を狙うなら先端部で、上段2名と下段4名程度が圧倒的に有利。上段の中ほどから根本付近ではアオリイカやオオモンハタが釣れているのを見かけた。フカセの人もよく見かける。先端部だと上段に登るのは成人男性でぎりぎり。とは言え堤防付け根の方は低くなっているから、女性や子供でもそれほど心配ない。

足元の水深は5m程度で、堤防付近は底に石が敷き詰めてあるので根掛かり注意。40mも投げると水深は20mほどになるので、それほど遠投せずともカケアガリに仕掛けが入る事になる。常連さんは30m付近に距離を揃えてカゴを入れる事が多く、棚を2ヒロ以内にして同距離に投げ入れていれば、ちょいちょいカツオの群れが入って来る。協力して手返し良くコマセを撒いていれば入れ食いが長く続き、この時は白バケが有利。運が良ければイナダも食ってくる。

オキアミで釣れた42cmのイナダ
棚は2ヒロと浅い

食いが落ち着いている時はオキアミ有利で、棚や距離などあれこれ工夫してみると良い。堤防周りにはネンブツダイが常に群れており、これを足元で泳がせてカンパチを釣った人もいるそうな。大小のナブラが立つ事も多く、メタルジグを一本用意しておくのも手。特に朝間詰めはルアーや弓角を投げる人が多い。



さて、4時半ごろからまた堤防に出てルアー竿とカゴ仕掛けを用意する。ひとまずルアーで様子を見るが何もかからない。Uさんはちょいちょいカマスをかけているようだ。5時半ごろにはすっかり明るくなり、長男さんを叩き起こす。特に面倒は見なかったが、ルアー竿を仕立ててジグを投げ始めた。だいぶサマになって来ているが、たまにあらぬ方向に投げてご迷惑をお掛けしていたようだ。

私はずっとカゴでぼちぼちソウダとゴマサバを釣っていたが、8ごろには満腹気味。ルアーで全く釣れない長男さんに、私の竿にかかったカツオを取り込みまでやらせてやった。竿の重さと引きに耐えかねてちょいちょい糸フケを作るものだから、すっかり仕掛けをだめにしてしまった。

Uさんは堤防の内向きで泳がせで遊んでおり、大型のエイを揚げたので長男さんは喜んで見に行っていた。その後も泳がせたカマスにアオリがかぶりつくのを観察したりと楽しんでいたようだが、水中にある生物を発見して騒ぎ出した。ウツボである。釣れた青物の頭やワタをたまに堤防際に落としているので、それを目当てに1m近いウツボが5匹ほども集まっていたのだ。

私は高知でウツボ料理を食べて以来、何とかして自分もウツボを釣って料理出来ないものかと考えていたので、「ウツボを釣ろう!」と大興奮して騒ぐ長男さんの言葉に乗る事にした。最も頑丈な針は40gのジグに付けていたシングルフック。それにマルソウダの切り身を付けて底近くに落としてやると、すぐに竿先に反応がある。


そこそこ警戒心はあるようで、早目に合わせると餌を放してしまう。だが所詮は捕食側の警戒レベルというもので、すぐに同じ餌に食いついてくる。根に潜られない程度に餌を沈めて何度か合わせるうちにがっちり針掛かりした。竿を糸と平行にして強引に巻きタモに入れて陸上へ。

あぶなーーい!

測りはしなかったが目測90cmくらいか。網に食いついて体を捩じりぶちぶちと引きちぎったり、8の字に締め付けたりしていて獰猛この上無い。シングルフックは完全にのされており、口の強さが窺われる。どうやって〆ようかと試行錯誤したが、コマセ解凍用に持ってきたスコップでパーンと頭をはたくと脳震盪を起こして怯む。ここですかさず頭を踏みつけてナイフを入れると楽に片が付いた。この後も2匹追釣して計3匹。まだ釣ろうとする長男さんをなだめて納竿して貰った。

針はすっかり伸びてしまった

帰りは東名でひどい事故渋滞に巻き込まれ、2時間ほど余分にかかった。家ではウツボと悪戦苦闘し、何とか3匹とも解体。どんなに手荒に扱っても身崩れせず、蛇でも捌いているかのようだった。生姜醤油に付け込んだ唐揚げにはビール、塩焼きには日本酒が合う。冷凍にも耐えるので、後日も思い出したように解凍してはウツボ料理を楽しんだ。見た目的に嫁には不評だったが、これはやめられん。

見るからに旨そうな白身

タチウオに挑戦 土肥&うみかぜ公園

9/30 土肥コバルト堤防

経費の計算はしない。絶対にだ。というわけで1週間と空けずに土肥通い。この日は深夜の到着になったが、Uさん達が電気ウキを浮かべていた。タチウオ狙いで既に数本揚がったとの事。私はタチウオ釣りはこれまでに2~3回しか挑戦した事が無いが、いずれも空振りで釣りたい魚種のうちのひとつ。

ルアーを漁ってみると、なんとマナティ70のグローカラー、ケミ装着可能なものが出てきた。これ以上の品は難しいだろう。やるな俺。しかしワインド向けのヘッドが無かったので、エコギアの3Dジグヘッド30gグロウで静かに攻める事にした。どこかに40lbのリーダーがあったはずと探してみるが見当たらない。仕方無く5cmほどワイヤーのついた結束具を介してルアーを付ける。

3Dジグヘッドのパッケージに描いてあるヒゲのおっさんは中層をじっくり攻めろと言っている。素直に5mほどのところをゆっくり引くと・・・ガガガ!おっといきなり当たったぜ!竿立てて、ここからが勝負!と思ったところで手応えが軽くなってしまった。PE部分から切られている。

似たような構成で再度挑んだが、また道糸を切られて終了。タチウオの捕食の下手さや口の長さを舐めとった・・・。これ以上は消耗するだけだと、次はラインを充実させて来る事を誓って朝マヅメまで寝る事に。

富士山は見えないが美しいところ

明けてからは青物狙いに常連さんが続々と顔を出す。そこかしこで小さなナブラが立つのはカツオに追われたベイトだろう。シイラに追い込まれて波のように押し寄せる小魚の群れもあり、海況は良い。ひとしきりカツオや鯖に遊んでもらい、これ以上釣っても食い切れるか覚束ないなと昼過ぎに土肥を後にした。

ところで土肥から伊豆縦貫道まで戻る途中には「究極の蕎麦」という店がある。コンテナを改造した怪しさ満点の見た目で、俄には金を遣う気になれない。そこで途中で寄ったスタンドで評判を聞くと、この辺りでは一番美味くてお奨めは天ぷら蕎麦らしい。これで踏ん切りが着いて寄ってみたのだが、生憎この日は完売の札が既にかかっていた。13時過ぎの事だったか。

であれば家で旨い魚が食えると分かっているのに腹に何か入れるのは勿体ない。帰り道で少し昼寝をした後は腹の音は聞こえないふりをして家路を急いだ。




10/3 うみかぜ公園

土肥ではタチウオに痛い目に遭ったが、何も伊豆まで行かなくてもタチウオは釣れるじゃないか。そう考えて夜のうみかぜ公園に出撃。土曜とあって太刀魚ファンが鈴なりになっていたが、何とか竿1本出せる場所を確保。

昼に遜色ない混み具合

この日は土肥で釣ってきたマルソウダ鰹を塩で〆た身餌勝負。がまかつの太刀魚用2本針オールワイヤー仕掛けで臨む。ワイヤーに張りがあって全長も短いのでトラブルは皆無に近い。しかしこれ以降の釣行も含めて思い返すと、この仕掛けに限ってアタリが極端に少ないような。やはり太めのフロロの方が良いか。

さて昨年買っていた集魚灯も付けてやり、私としては万全の態勢で投げ始めた。ところがウキ下7mに取って底まで13mほどある地点に投げ込んだら何故か根がかってしまった。滅多にやらないタナボケがこのタイミングで?どうも釈然としないが底から水面まで糸が張ったまま残ってしまっているのを残してはおけない。

隣の方に回収仕掛けをお借りしてウキを引っかけると、かなり抵抗がある。やはりタナボケどころかウキ止め糸はしっかり付いているようだ。ますます分からないが兎に角20投ばかり、ようやくウキだけ回収した頃には汗をかいていた。

誰も釣れていないので焼肉を食べに行き、戻ってからまた3時間ばかり頑張ったが全くアタリが無い。灯光器を持ち込んでいた人も0時ごろには撤収してしまった。これはダメだなと私も納竿。タチウオにはよくよく縁が無いようだ。

2015年10月27日火曜日

西伊豆進出!土肥コバルト堤防 1~2回目

9/18-19 土肥 コバルト堤防

下田福浦堤防での空振りが忘れられない。リベンジのために金曜に有給を取りシルバーウィークにくっつけた。じっくりと下調べ。海況を見るに、どうも東伊豆から南伊豆にかけて水温が低いようだ。これは無理に南伊豆まで行かず、西伊豆に活路を求めるべきだろう。さらに言えば、まずは足場の良いところを開拓し、誰でも釣れていけると良いな。などなど考えて弾き出された答えが、かの有名な土肥コバルト堤防。

コバルトアロー号の発着所だった

チリ地震の影響で津波警報が出ていたので、はやる心を抑えて修善寺で昼寝。一通り津波の到達も確認されて数時間、もうよかろうと車を走らせ、コバルト堤防に着いたのは正午ごろだった。まだ夏を感じさせる太陽がレンガ造りの堤防を照らしてリゾート気分。先客のカップルに挨拶をして隣に入らせて貰う。後で判明するのだが、この男性の方は私でも呆れるほどの釣りキチで、その後の6回の土肥釣行まで連続して遭遇しており記録はまだ途絶えていない。

海は濁りがきつく青物は望み薄だとがっかりするが、件の男性(仮にUさんとしておく)に聞くとバンバン釣れていますよ、との答え。半信半疑でメタルマルのグリーンを投入すると、果たして2投目の着水後のフォールでラインが勢い良く引き摺り出された。特有の横走りを見せてから揚がって来たのは30cmちょっとのカツオ。これは楽しい釣行になりそうだ。

まだ小ぶりなマルソウダ

爆釣の予感とは裏腹に釣果は伸びない。昨年右ひじを痛めてからロッドを左手で扱うようにしたのだが、どうもぎこちなくて魚に嫌われてしまっている。早々にカゴに変更するとちょいちょい釣れだした。ヒラソウダとマルソウダの違いなどキレイさっぱり忘れていたのでUさんに見分けて貰いながらヒラだけ血抜きしてからクーラーに放り込む。

ぼちぼち地元の常連の数が増えて来たので観察すると、私のようにオキアミを付けるのは少数派。タナを1尋程度と浅く取り、撒き餌はアミコマセのみで白バケを23吹き流しにする、カツオ主体の釣り方が主流と分かった。この日は濁りがきつかったためかバケの方が釣れていた。夕方になると鯖が入り、40弱のゴマサバが釣れ盛った。

日没後に近くのスーパーで酒を買い込み、常夜灯の下でカツオを捌いて一人酒盛り。新鮮なカツオに酒も進む。旨い!この日は早目に就寝し、翌朝は4時半ごろに起床。数匹鯖とカツオを追釣し、あまり釣っても食いきれないないなと昼ごろ撤収。天気にも恵まれ楽しい釣行となった。

刈穂が手に入ったのはラッキー

途中で連れてきた30ちょっとの大型ウスバハギは肝がしぼんでいて期待外れ。カツオはタタキ、鯖はしめ鯖で美味しく頂いた。コバルト堤防は往復5時間という距離を考えなければ、足場も良く釣果も良好。地元のご年配から仕入れた数々の武勇伝も確かめねばならない。再訪を期して床に就いた。

丸宗田はお帰りいただいたが程よい釣果



9/23 横須賀?

車の利用状況から察するに、この日は横須賀か三浦に行ったはずである。携帯が修理中だったために写真やSNSへの投稿が無く、生の記憶だけが頼りとなるのだが全く覚えが無い。たぶん手ぶらで帰ってきたのだろう。


9/25 土肥 コバルト堤防

2度目の土肥はワゴン車の使い勝手を確かめるのも目的のひとつだったが、荷物は楽に積めても特段居住性が良いわけでもない。その他、長泉沼津インター経由だとだいぶ時間が短縮できる事が分かった。

前回はバケが釣れていたので私も何種か試したが、この日は全体的に低調。30cmクラスのサバが2匹と丸宗田が1匹。地元のお爺ちゃんは餌のが良いぞと言っていた。確かに外れは少ないか。

そう言えばもう一つ土肥には釣り方に特徴があった。撒き餌にはひたすらアミコマセしか使わないのだ。オキアミなし。魚を寄せる分には確かにこの方が良いかもしれない。ステンカゴなども使うので、面倒が無いように私もアミコマセだけにしてしまったが、もしかすると深場を釣る時はオキアミを入れた方が良いかもしれない。