2015年1月20日火曜日

外房のアジ

1月16日(金)

いろいろなBlogを巡っていたところ外房でアジが釣れ盛っているという情報を見かけた。アジと言えば昨年の夏から秋にかけて随分彷徨した挙句に空振りを繰り返した苦い記憶が甦る。地方の方からすれば阿呆らしい話なのかもしれないが、東京湾の陸っぱりメインの人からするとそれほど珍しい話ではないのでは?とにかくこれは無視出来ない情報だ。

この日は11時頃にゆっくりと家を出た。件のBlogでは小湊での釣果が主な情報だったので取り敢えず向かってみる事に。幸いに渋滞には巻き込まれず2時間ほどで小湊に到着。美味い地魚を食わせる「いいとこ」という店のなめろう定食で腹拵えしてからゆるゆると港に向かう。

若潮らしい妙な潮位グラフ

小湊は鯛の浦で有名な港で、存在は知っていたのだが今まで釣り座を構えた事は無い。コマセを購入がてら入った店で釣り座や駐車スペースについて情報を仕入れる。現場に臨むと情報通り赤灯から枝分かれした堤防に駐車が可能で、釣り座近くまで入れるようになっている。平日の13時過ぎだというのに釣り場は混んでいて、どうもお尻を割り込ませる隙間は無いようだ。

港内側にカマスが居るようで外海側は人気が無い

漁船の隙間から爆弾を投げていた男性と話をしつつ釣り人たちを眺めていると、この時間は9割方がカマス狙いのようだ。ぽつぽつとスレがかりのように30cmほどのカマスが揚がっている。竿は遠投用の磯竿のようで仕掛けはギャング。大き目のトリプルフックを10連近く繋げた仕掛けを遠投し、底に居るカマスを引っ掛けている。これは釣りなんだろうかと首をかしげつつ小湊を後にした。

港の一番奥でも魚が入っている雰囲気
アジンガーが多かったが皆でコマセを撒けば大釣りもありでは

次に浜行川に寄ってみると釣り人は10名ほど。しかし全く釣れていない様子。これはイカンと興津へ車を走らせる。小湊・浜行川と釣り場が混雑していたのだが興津東は何故か空いていて5名ほどしか釣り人が居ない。これ幸いと釣り座を構えたのが14時ちょっと前。

外海側が荒れ気味だったので港側のみにポイントを絞るつもりで最も軽い竿を選択。水深がそれほど無く流れもゆったりしているので、カゴはステンで投げサビキとした。この選択は当たったようで3投ほどでウキが水中に消える。そこからは入れ食いで、30cm弱の鯖と20cmほどのアジが交互にかかるような状況。こんな明るいうちからアジが釣れるとは。10年に一度の当たり年と某Blogに書いてあったのは本当だった。

そのうち鯖は少なくなり、釣れるのはアジばかりになって行く。魚は完全に浮いていたのでタナはゼロ。隣の人と話ながら忙しく釣っていたが釣研のウキにトラブル発生。ウキの脚先にスプリングになっている部分があるのだが、そこに道糸が絡まってしまった。タナはゼロだから調節出来なくても問題ないが、そこを起点に仕掛けが絡み出し、16時半ごろに完全にオシャカになってしまった。

コマセも半ブロックほど残っており竿を変えれば10分ほどで復帰は可能だったが、そろそろ暗くて手元が怪しくなっていたために納竿とした。鯖が15にアジが50ほど。コマセを予め解凍しておき(スコップで削りながら釣っていた)まともなウキを使っていれば、楽に束に届く手応えだった。とは言え釣り過ぎても調理が大変だしね。

これ以上釣ると調理が辛い

帰りに勝浦港に寄ってみるとアジンガーの群れ。ぽつぽつと揚がってはいたがサイズは豆に近い。興津で竿を出したのはどうやら正解だったか。帰りの道中、新宿辺りで軽い渋滞に巻き込まれたが帰宅したのが20時丁度。珍しく効率的な釣行だった。

魚は2日かけて捌き、鯖は圧力鍋で水煮、アジは刺身にフライになめろうにと全て美味しくいただきました。最上級のご馳走だったなー。今度は夜釣りでウキが沈むところが見たいので、時間を変えてもう一度行くかな。

2015年1月18日日曜日

TFAで120分1本勝負

1月10日(土)

としまえんで得たエサ釣りのコツについて、どうしてももう少し検証したい。嫁と長男さんを巻き添えに、再度としまえんフィッシングエリアに行く事に。この日は10時ごろにTFAに到着し、取り敢えず2時間分の料金を払う。1名1時間あたり3匹持ち帰れるので、3名2時間だと18匹の勘定。10匹釣れば単独1位確定だ。ここは先駆者として、釣りバカとして、トップを死守しなければ格好が付かない。

10時ごろだとまだ空いていた

この日も晴れていたが気温は10度以下で、何より風が強かった。12時に3mに達するという予報だったが10時で既に3m程度、最終的には時折5m近くの強風が吹いていた。これはちゃっちゃと釣って帰らないと寒くてしょうがない。嫁に釣り方をレクチャーしてからポイントを探りだす。前回は日陰が釣れていたのでそれに倣って日陰から攻め始める。しかし今回は気温が2~3度低く、もしかすると日向の方が活性が高いかもしれないという考えもあった。

これがやはりで、寒いからと日向で竿を出していた嫁が最初の一匹を釣り上げた。先生役としては連れが全く釣れないのも困るので一安心。だがこちらが1匹釣り上げるまでに5匹も揚げられては話が別だ!嫁は普段は余り竿を出そうとしないが、DNAに漁師成分が多いのか結構センスがある。

この日はなぜか長男さんも手が早く、この時点で3匹揚げていた。長男さんは魚がかかるとカツオの一本釣りよろしく1秒でズバっと揚げてしまう。真面目にやりとりしているこちらが阿呆みたいじゃないか。私はこの時点でトップはもう無理かなと思い始めていたが、ベストを尽くすべく日向にポイントを移す。

おいまだ負けてねーぞ なんだその顔

風の影響でウキの変化が見辛いが、ここで何とか追い上げる。嫁が7匹釣った時点で長男さんが4、俺も4の計15匹。18匹の枠のうち、残りの3匹を全部釣れば7匹になって嫁と並ぶ。そして嫁が釣った7匹目は針を飲んでしまったようで、外すのに手間取っている。チャンスだ(外すの手伝えよ)!この隙に私はきっちりと3匹釣り上げ、トップ(タイ)の座を死守したのだった。これが11時半ごろで、始めてから90分程度。なかなか手際が良かったね。

実家に5匹お裾分けして、残りはマリネにムニエルに塩焼きにと美味しく頂きました。次に来る時はルアーで大物狙ってみよう。

2015年1月14日水曜日

TFAと書いて「としまえんフィッシングエリア」と読む

1月4日(日)

三が日も終わってしまい、明日からまた仕事かと思うと憂鬱この上ない。しかし家で悶々としていたって気分も体もさらになまって鬱な気分を助長するだけ。自転車で少し走りたいと思って目的地の選定をしていると、地図に「としまえん」の文字が。そうか、としまえんは確か夏以外は釣り堀になっていたじゃないか!距離も12kmほどと手頃だし、以前から気になっていたとしまえんフィッシングエリア(TFA)に行く事に決定。

ファミリーを意識した看板だが玄人向けのエリアもある

昼をしっかり食べ、13時をちょっと回った辺りで自転車に跨る。連れは長男さんのみ。彼に合わせたので1時間ほどかかったが、平坦で軽い運動に丁度いい道のり。としまえん正門の左手の小道からTFAに入っていく。ウォータースライダーのジャングルを抜けると流れるプールがあり、釣り糸を垂れる人達の姿が見えてくる。腕が鳴りますねぇ!

冬は不思議な気持ちになる

なんて威勢の良い事を言っても淡水はほぼ経験ゼロ。小学生のころにちょっぴり桧原湖で真似事をした事があるのと、3年前の夏に多摩川で数匹ハゼやセイゴを釣った程度。そしてとしまえんではエサ釣りの場合はウキを使うという程度しか事前の情報が無い。アウェー感MAX。

受付で釣り竿を600円で借り、餌のイカタンを200円で購入。時間料金は大人1時間1100円、3時間だとちょっと割引で3000円。1時間あたり50cm未満の魚(ルアーエリアには80cmクラスのイトウも居るらしい)を3匹まで持って帰れる。子供や女性は割引があるので、詳細はHPで確認して欲しい。

http://www.t-fishingarea.com/price/

時間についてはファミリーだと1時間では慌ただし過ぎて楽しめないのではないかと思う。猿共に釣り方を教えるのは結構時間がかかる。普通なら2時間で、じっくりやりたいなら3時間以上のコースがオススメ。私と長男さんは最初1時間にしておいて途中で1時間延長し2時間としたのだが、最初から2時間でも良かったと思う。

釣り場は3つのプールがいくつかに区切られており、餌、ルアー、フライなどの釣り方によって場所が限られる。我々が行ったエサ釣りエリアは流れるプールの半分ほどに当る。流れを作る動力は止まっており、風や噴水などの影響で水はわずかに動くだけ。

癒される

この日は良く晴れて風も無く最高の釣り日和。お客さんも結構入っている。我々は最初は日当たりの良い手前側で竿を出していたのだが、どうも木の影などがある方が釣れているような。猿に釣り方を一通り教えこむと、私は釣り場の奥へ移動してみた。

しばらく観察して分かったのだが、間違いなく良く釣れるポイントはある。この日は木の影が出来ていて噴水の影響が少ない場所が釣れていた。私も似たシチュエーションの場所に陣取ってじっくりと釣り始めた。竿は3mほどの延べ竿で、小さな玉ウキと返しのない3号ほどのチヌっぽい針が付いている。これに1cmほどに千切ったイカタンをチョンがけしてやる。ウキ下は80cm程度で、対するプールの水深は120cmと書いてある。

最初は仕掛けを入れてからじっくりと5分くらい流していたのだが反応が薄い。これはイカンと30秒ほどで手返しをする事にした。餌が沈みきって15秒ほど漂わせるイメージだ。これが功を奏しウキへの反応が俄然良くなる。静かな水面に漂うウキからふたつみっつ波紋が広がり、さらに数秒待ってやるとウキがすぅ~っと沈み始める。ここで合わせを入れると針がかりするので、糸を緩めないようにぶっこ抜く。

手返しを良くするのは何故かと言うと、とにかく餌が沈むのを長時間見せたいため。沈んでくるものに反応してしまうのは魚の性で、これは海でのセオリーが川でも通用する。犬がボールをつい追いかけてしまうのと一緒だ。このコツが分かってからは嘘のように釣れだしたのだが時既に遅し。帰り道が暗いのは嫌なので16時で終了とした。

長男さんも一匹釣った
子供には短い竿を貸してくれるが長い方が釣れる
体力的に問題ないなら長い方を借りよう

2時間で私が6匹、長男さんが1匹の計7匹という釣果で、2名2時間の最大数である12匹には届かず。魚種はニジマスばかりで、他のお父さんは50cmUPのものを釣り上げていた。初めてのTFAは釣果には不満が残ったものの、微妙なウキの変化がとても楽しめた。それに掴んだコツを思う存分試してみたくてしょうがなくなってしまったといういつもの流れで次回。

2015年1月5日月曜日

うみかぜ公園で2015年初釣り

2014年内にもう一度きちんと釣り納めをしようと思っていたのに、結局11月27日の城ヶ島釣行が最後になってしまった。例年だと年末に何枚かカレイを釣っているところなのだが、何かと忙しくて1ヶ月以上も釣りの間隔が空いた。こんな事は2年半前に本格的に釣りを始めて以来。 1月2日にやっと年末年始のミッションをクリアしたので早速釣りに行く事に。ターゲットはカレイにアイナメ。

夜明け前の丁度良い頃合いに到着

嫁と長男さんも行くと言うので足場の良いうみかぜ公園で竿を出す事に。50m以上の遠投が効く竿をわらわらと積み込み、朝5時に家を出る。衣笠インター降りてすぐの「三浦釣り餌センター」で岩イソメと青イソメを購入し、うみかぜ公園に着いたのが6時半ごろ。既に釣り場の右側はズラリと投げ竿が並んでおり、青物絶頂期を思わせる賑わい。青物狙いと違い元々左側に釣り座を構えるつもりだったので支障は無い。

グラフはなだらかだが潮位差はそこそこある

予定通り、新たに出来たモールの裏手に釣り座を構える。カレイは潮止まり前後が釣れると言われており、この日は中潮で8:43が干潮。超一流スナイパーの如く時合を狙い撃ちし、10時ごろには納竿予定という隙の無さ。プロ。自画自賛しつつ4m+の投げ竿2本を軸に4本竿を並べて戦闘態勢に入る。 

40m~100mくらいまで投げ分ける

朝マズメでもあり魚の食いはまずまず。ただしエサ取り主体のようで、針がかりしないまま、岩1青3くらいにたっぷり付けてやったイソメ達が10分もすると半分になっている。岩イソメを1パックに青イソメを2パック購入してあったが、明らかに10時前には餌が無くなるペース。餌がそのまま戻って来る虚しさに苛まれるよりは良いが、付近の釣具屋は10時まで開かない。困った事になった。

小学校低学年の子供の手につき・・・

 5分おきに仕掛けの位置を変えヒトデを5匹ほど釣った頃、今年初の獲物がかかった。全く予想外の客は可愛らしいイイダコ。しばらくして本命のカレイも釣れたが、これはイイダコサイズで即リリース。途中で餌が切れパワーイソメで繋ぎつつ10時半ごろまで竿を出すも、1回だけ鈴を大きく鳴らしたアタリが不発。無念の納竿となった。

10cmの本命

結局持ち帰りはタコ2、ハゼ1のみと寂しい釣果だったが、長男さんが塩焼きにしてくれたイイダコが美味で、専門の仕立船があるのも納得だった。 そうは言ってもボウズに近いこの釣果には不満が募る。2日後の1月4日には耐え切れなくなって「としまえんフィッシングエリア」に突撃して来たので次回レポートしますよ。

そして最後になったけど、今年の抱負は「釣りの経費は絶対に計算しない」です。