2014年10月30日木曜日

両軸竿のリハビリに三浦の磯で青物を狙う

10月29日(水)

三浦の磯に入ったのが13:30。この日は中潮最終日で13:58が干潮潮止まり。普通に考えたら余り良い時間帯ではない。そう考えて最初はのんびりと水深を測っていた。40~50m付近で11mほどの水深がある。潮はゆっくりなのでハリス分をそこそこ考慮に入れなければならない。

普通だとそれほど期待できない時間帯

今後の目標である「50cmオーバーの美味しい魚」の引きに対処すべく仕掛けはハリス6号のチヌ針5号、この日は4号竿だったのでカゴとウキは12号とした。高知・宇佐一文字で2回連続してハリスを切られた光景がまぶたに残っている。これを拭わないと1歩も前に進めない。50UPさんいらっしゃい。

パノラマ写真 by Google

実釣を開始したのは13:50ごろ。1回だけ一番底を嘗めてみたが全く反応が無いので、棚を一気に2m程度にまで引き上げた。するとすぐにウキに反応。元気の良い30cm見当のソーダガツオが揚がってきた。

30cmちょうどくらいのカツオ

気を良くして同じ所に投げ入れると、またもウキが消えた。今度は引きが一周り強く、潜る動きもある。緑色の背中に黄色いライン。活きの良いイナダが見えて来た。良く太っていたし波も全く無い、それに高知で折った3号竿の事も思い出される。ここは慎重にタモを使う事にした。

一応寄せる場所は決めていたのでそこまでは上手く行ったが、リールを巻きすぎて竿の扱いが難しくなってしまった。かと言って糸を緩めるのもバラしが怖い。何とも手際の悪い不格好なタモ入れになってしまい、周りのギャラリーには良い見世物だったろう。逆に小物でもタモを入れる練習をしようかしら。

40cmぴったりのぎりぎりイナダだが
かなり太かった

正にド干潮のほんの10分ほどで2匹の青物が釣れ、これは爆釣かと色めき立ったが、その後は鳴かず飛ばず。2時間で20cmほどのメジナと30cmオーバーのアイゴが釣れて来たのみ。時間制限があったので16時に竿を納めた。

実は前にもこの磯で潮が満ちて行く間は釣れなくなった時があった。次は満潮の2時間前くらいからド干潮過ぎまで竿を出して検証してみたい。青物が入らない時間帯の傾向が掴めたら、その間は底物やカワハギを狙ってみれば良いじゃないか。オラちょっとワクワクして来たけど、そう上手く行くわけもねーよな。

両軸リールの扱いについては久々+向かい風もあり、軽目のバックラッシュを3回ほど経験した。しかし向かい風を経験したお陰で、スプール内の糸の遊びがどの辺りが限界か掴めたような気がする。その感覚がしっかり掴めれば飛ばないウキやらカゴでも投げられる道理になる。

2014年10月27日月曜日

高知遠征~大月と宇佐沖堤

10月25日(金)

2度目の高知遠征は4月中旬以来で半年ぶり。正直こんなに早く再訪できるとは思わなかった。金曜の夜に高知入りして梅ちゃんと合流。夜は鳥心というチキン南蛮屋で食ったがこりゃ美味い。満腹になったところで梅ちゃん宅にお邪魔して釣りの支度。奥さんへの挨拶もそこそこに大月に向けて出発した。翌土曜の潮回りは大潮で、朝マズメは絶好のチャンス。

朝夕のマズメに潮が満ちる良い潮回り

途中の中村釣具で撒き餌に刺し餌、それにシンプルで動作が確実そうな反転カゴを見つけていくつか購入。それ以外の道中は旅の疲れが出て高鼾。ドライバーさんごめんね。2時半ごろに梅ちゃんが見つけたタチウオポイントだという大島に到着。梅ちゃんはキビナゴを挟むタイプのワインド仕掛けを投入するも、水深が3mほどしか無いと言う。私はゆっくりカゴ仕掛けを作っていたが、それが終わるか終わらないかのうちに納竿。大月町に向かう。

前回の大月で真鯛を釣っているカゴ師が居た一切(いっさい)漁港が私の本命。その一切に4時ごろに到着すると貸切状態。堤防の根元か先端か迷ったが、先端に釣り座を設定。数回投げたが全く反応が無く、またも圧倒的な眠気に襲われたので明るくなるまで寝る事に。強風にあおられると堤防って揺れるんだなぁと思いながら寝たのだが、起きてみるとウキを3本入れた袋が飛ばされてしまった事に気付いた。これでこの釣行では8号ウキ1本の背水の陣。高知は遠投用のウキの品揃えが悪く、6号が無くなったのは大きな誤算だった。

山向こうは明るくても右手の常夜灯の辺りはまだ夜

5時半ごろ夜明けと共に起き、スタミナも戻ったところでじっくりとポイントを攻め直す。カゴとウキは共に8号。仕掛けは全長3mでハリス3号、針はチヌ3号1本針。基本的に同じポイントに投げ続け、15mくらいから棚を段々深くしていった。私が投げていたポイントは40m沖で20mちょっとの水深がある。底付近の20mまで下げたところで初アタリ。15cmくらいのチャリコが釣れて来た。

6時ごろに釣れたチャリコは即リリース
小さくてもその後の釣果に確信を抱かせる一匹だった

こうなればしめたもの。大きいのが釣れるのも時間の問題だろう。そう思っていたら梅ちゃんがキャスティングタイラバで30cmほどの真鯛を釣り上げた。こりゃ時合だと急いで同じポイントに打ち直すと、仕掛けが馴染むやじわーっとウキが沈んでいく。完全にウキが消えてから3秒ほどで合わせるとゴンゴンと首を振る重い手応え。割りと簡単に浮いてきたのは同じく30cmほどの真鯛。これで今後の釣りの目標のひとつだった真鯛をクリア出来、感慨も一入。

まともなサイズを釣ったのは梅ちゃんが先

次投でも30cmの真鯛を全く同じパターンで釣り上げ、3投目も連続でヒットと休む間が無い。この3匹目は引きが段違いに強く、3号のハリスでは少々心配になる。それでも磯竿の粘りに助けられ無事に浮いてきた。丸々と太った真鯛でぱっと見40cm以上はある。魚にしてみれば20m浮かされるのは水圧変化がきついようで、姿が見えるほどになるとだいぶ大人しくなる。こいつも前の2匹同様に抜き上げようとしたら、竿がバキリと乾いた音を立てて胴から折れてしまった!それでも何とかイカ用のギャフをかけて取り込み成功。今季3度目の竿の故障。反省はしたけれど限界が分かったし同様のミスはしないだろう。

サイズは45cmだったがでっぷりと太って重い
おでこにコブがありオスだと分かる

釣り竿が折れなければ2桁も狙えた?

私はカゴの仕掛けしか持っていないので梅ちゃんの予備のルアー竿は使えない。片付けをしながら見ていたが、梅ちゃんのタイラバにも当たりが来なくなったので8時前に一旦納竿。遠投磯竿が売っていそうな釣具屋を探しに出た。小一時間で無事に手頃な竿を手に入れ他の漁港に行ってみるも不発。最終的に柏島で一寝入りした後に竿を出したがここも釣果には恵まれず帰途に着いた。

柏島も20mほど水深がある

大月の各漁港の特徴は、水深があって波が穏やかな事。イカには絶好の条件だが、それほど潮が効かないので青物が入って来るのは稀だろう。普段青物を追いかけている私にはかなり勝手が違ったが、底物を狙うには良い条件だ。黒鯛は勿論、コロダイあたりもカゴで釣れるのではないかと想像している。ネックは高知市内から3時間近くかかる遠さ。高速の整備が進むと30分ほど短縮されるらしいが、それでも往復5時間では。日帰りだと睡眠時間や帰宅してから調理する気力への影響が大き過ぎるように思う。

そうは言ってもリターンはでかく、真鯛4匹でうち1匹はなかなかの大物。カゴでの底物釣りの第一歩として良い経験も積めた。青物が回って来ない時間帯に経験を活かせれば、面白い釣果が得られるかも知れない。その晩は梅一家と宴会。真鯛は刺し身に握り寿司、中華風の蒸し料理などで戴いたがどれも美味。それに加えて梅ちゃんが釣って冷凍しておいたアオリイカに土佐名物釜揚げしらすなど、豪華な晩餐となった。


10月26日(日)

この日は朝の5時には家を出て、宇佐の一文字に渡ろうという計画だった。しかしあっさりと寝過ごし、起きたのは6時。急いで家を出て渡し船を出している奥田釣具店に着いたのが6時半ごろ。こいつは近くて良いね。往復800円の料金を払い船に乗り込むと5分程度で沖堤の若干先端寄りに着けてくれた。

沖堤ではフカセが7割エギング2割、その他のチョイ投げやルアーなどが1割と言ったところ。私は希少種で唯一人の遠投カゴ釣り。代用品として購入した竿の腰が弱くて40mほどしか投げられないが、フカセで最も遠投している人でも15mほど。それと比較すると釣法は全然違う。

沖堤の先端は青物が回りカンパチなどが釣れると聞いたが、私の見立てでは幾分中程でも充分にチャンスがあるように映った。7時半の満潮潮止まりを過ぎた頃、40mほど沖に潮目が出来やすい場所が空いているのを見つけて移動。水深は8.5mほどだったが、7mより浅い棚に絞って仕掛けを流し続けた。

梅ちゃんはエギングやタイラバなど色々やっていたが、ヘチでタイラバを動かしていたら20cmちょっとのカサゴが釣れて来た。坊主を逃れたと得意気にしていたので、土佐の男がそんな可愛いらしい事で良いのかぁ?そう言って仕掛けを打ち返す。実はこちらは全く当たりのない苦しい時間が続いており気が気ではない。

飛行機の時間も考えると11時が竿を出せる限界。10時を過ぎると不吉な3文字が頭をかすめ始める。流れを変えようと8mに棚を下げ、恐怖を紛らわすように梅ちゃんとのバカ話に興じてよそ見をしていると、竿にググンと大きな当たり。しまったと思いつつ合わせを入れるとイナダに似た大型青物の強烈な引き。20秒ほどやり取りしたが、横走りに加えて底にも潜る。瞬発力もあり、こいつはドラグを緩めないと拙いかと考えた矢先に手応えがふっと軽くなってしまった。仕掛けを回収すると、3号のハリスがぶ千切られている。

逃した魚は大きいと言うが、それを差し引いてもサイズは50UPだろう。俄然やる気になってハリスを6号に変更し仕掛けを打ち返すも、3回も投げると梅ちゃんからタイムアップの宣告。最後のひと流しという事でカゴを流す傍ら片付けを始める。

3分ちょっと放置していたろうか。海に目を戻すとどこにもウキが無い。リールを巻くがこちらも手応えが無い。最初は何が起こったのか分かりかねたが、どうやら魚が針にかかり、放置されている間に堤防側に寄って来たようだ。糸ふけを巻き切るとようやく力強い動きが伝わって来る。少しドラグを緩めて、じっくりしたやり取りに移行。先程と同様、横の動きと下への動きの2種類がある。仕掛けをぶっ千切っていった奴と同じ魚種と考えて間違いないだろう。鯖やカツオではない。カンパチ、イナダ、ヒラマサあたりか。ウキが水中に見えて来て、あと3mも巻けば顔が拝めると思ったのだがここでまたも痛恨のラインブレイク。

仕掛けを上げると3mのハリスが2m残して切れていた。片付けをして目を離していた間に根ズレでもしたのだろうか。あるいは堤防に開いている穴の部分に飛び込まれてスレたか。もう少し沖目から主導権を握れていればと思っても後の祭り。これで納竿としたが、これはリベンジせずにはおけん。高知に来る前よりも釣りへの欲求が強くなって飛行機に乗る事になったけれど、こうした失敗が燃料になり上達を早めてくれる。真鯛を釣った事、竿を折った事、大物を逃した事。前回とはうって変わって、かなりの経験値を積めた高知釣行となった。

2014年10月21日火曜日

釣り座の重要性

10月18日(土)

今日も今日とて三浦の磯にいそいそと。ちょっと遅れまして、釣り場付近にうっすら汗をかきながら到着したのが朝の4時半。すると、まだ真っ暗なのに目ぼしい釣り場には全てヘッドライトの灯りが。ヤギ島に行くしかないかと足を向けたが、そちらにも先客の気配が。しょうがないので右手カドの高くなっている場所に陣取る。

宮川港内はまだ真っ暗
常夜灯下でアジングも面白そう

ここは波が這い上がってくる事は少ないが、沖向きに大きな根が入っているので取り込みに難がある。沖を狙うなら少し斜めに投げ入れなければならないので、距離が稼ぎ辛い。暗いうちから投げてみたのだが糸ふけを出しすぎたようで、この根に道糸を取られてしまった。前日に120m巻いたばかりの道糸を40mも切る羽目になってしまい吐血状態。幸いウキとカゴは先行の皆さんに回収して貰いました。メチャメチャ邪魔ですしね。すみません。助かりました。

夜明けも良いが星空も良い
この時期の夜明け前はオリオン座に
天の川がかかっているのが眼前に迫って来る

私は痛い目を見たので根を充分に避ける事の出来るポイントを狙っていたが、全くアタリが無い。手元が明るくなって来ると沖向きに投げられる釣り座ではカツオが次から次へと揚がりだした。嫁にカツオを頼まれていたので、私も意を決して棚を2ヒロほどにして沖向きを攻める。

思惑通りにすぐにウキが消えたは良いが、やはり根越えのコースに入ってしまった。充分に浮いていたので根がかりを回避できて何とか抜き上げ。ヒヤヒヤものだったが、こんな調子で3本揚げた。しかし釣り座の不利は如何ともしがたく、沖向きの人達に比べると半分以下の釣果だったのではないだろうか。

ぴったり30cm

この日は早めに切り上げ、昼には帰宅してタタキを作った。身がモチモチして絶品の美味さ!日本酒を4種用意しておいたので飲み比べしつつゆっくり頂きました。至福。

引きは鯖に酷似

夜は夜で代々木上原のイタリアンに行き、初めて秋刀魚のコンフィを食べたのだがこいつも美味かった。家でも作ってみたけれど良いつまみになる。秋刀魚はなかなか釣れないから鯖ででもやってみるか。

2014年10月15日水曜日

もう磯にしか行けない!?

10月11日(土)

ここのところ北東風しか吹かないので、つい三浦の磯に出かけてしまう。他にも理由はあり、アクアラインを通ると帰りの時間次第では渋滞が発生する確率が高い。東名を使って湘南以西に行くと、これまた厚木あたりがいつも渋滞している。三浦半島方面に足が向きがちなは当たり前の流れ。台風18号の影響が出ない内にと一路宮川港を目指す。

港に着いたのが2時。初めて見る大きさの月輪が出来ていて写真を撮ったのだが、さすがにNexus5のカメラでは綺麗に映らない。荷物はもう少し体積を減らすために撒き餌入れは折畳式のバケツへ、水切り用のザルは三角コーナーにかぶせる網にしてある。

この日の潮回りは中潮でかなり良い。6時に満潮潮止まりだが、それほど関係あるまいと思わせるロケーションの良さもある。2時半過ぎには釣り座を設定し、3時にはウキを浮かべていた。この日の仕掛けはカゴ6号、ウキ8号、仕掛け長2mちょっと、ハリス3号、チヌ4号2本バリという構成。竿はスピニングの磯竿3号5.2m。



暗い内にアジでも釣れないかと期待して40m沖の竿1本あたりを中心に投げていたのだが全く餌に変化が見られない。4時半ごろにほんの少し付け餌に変化が出たと思うと、すぐに25cmくらいの鯖が釣れて来た。リリースして釣りを続けると立て続けに鯖がかかり、30cmクラスだけをキープ。この頃から人が多くなって来る。

私は日が昇りきるまでに40cm近いカツオを1本と、同じサイズのワカシを2本、30cmオーバーの鯖を3匹キープして余裕モード。これ以上釣っても食べきれないのでそろそろ帰ろうかとも考えたが、満潮が近くて帰り道が水没している恐れがある。もう少し楽しんで行こうと決めた。

ぎりぎりワカシサイズ

潮は右手から左に流れている。明るくなった頃に私の左手にある出っ張りからカゴを投げ始めた3人組が居たが、これがマナーが悪い。それほど潮も早くないのに20mほども潮上の私の真ん前に投げてくる。そこはカツヲが入って来る場所で、気持ちは分かるが後から入って来てやる作法では無い。

私は既に釣れていたので特に文句も言わなかったが、満潮を過ぎて流れが左から右に変わったというのに、尚も潮下の私の前に投げ込んで来る。これでは私はどこにも投げられなくなってしまうので流石に文句を言うと、ようやく傍若無人な振る舞いは収まった。こういう輩は楽しみに来ているのか争いに来ているのかよく分からない。

その後はメジナやアイゴばかりで回遊魚の姿を見る事は無く10時前に納竿とした。駐車場まで歩く道すがら、ファミリーがサビキを垂らしている。釣果を見せて貰うと25cmくらいまでの鯖がツ抜け程度釣れている。これは子供は大喜びだろう。私のクーラー内の魚は家族3人で食べるには多かったので、まだ釣れていないファミリーにカツオと鯖を進呈して帰途に着いた。

私はアジの夜釣りが好きなので、なんとかこの周辺でアジの釣れるポイントを探りたい。次の釣行では広範囲にポイントを探ってみよう。また70Lクラスのザックを買ったので、次回以降は手ぶらで入釣出来るよう工夫を重ねてみたい。

そして翌々週には2度目の四国・大月釣行。腕が鳴る。

2014年10月6日月曜日

4度目の三浦で確かな手応え

10月4日(土)

金曜日。Cが仕事で東京出張に来ていて、釣りに行きたいという。そもそも三浦の磯に入る予定だったので少し荷物が増えるだけ。というより荷運び役が2人に増えるので1人あたりの重量は減るから大歓迎だ。土曜の午前1:30時頃に合流し、3時前に出発した。

この日の潮回りは長潮で最悪。朝マズメは6:30くらいまでに結果が出なければ厳しいだろうと考えていた。しかしCはかなり酒が入っており、金曜も6時起きと早かったらしい。これは起きてはいられんだろうと思っていたら案の定イビキをかき出した。宮川港に着いてから「7時まで起きてれば釣れるぞ」と声をかけたが、正体無く寝入ってしまっている。やれやれだぜ。

朝マズメは潮が引きすぎている印象

3号のスピニング磯竿が修理から帰って来ていたが、この日も4号6.2mの両軸竿を振ることにした。2連続でバックラッシュ無しで来ているので、この機会に完全にモノにしたい。氷と餌は厚手のビニール袋に入れてからリュックに。タモと竿もリュックに収まった。ウキ・カゴ含めた仕掛け一式を詰めたバッカンを肩からかけ、右手のクーラーにはバケツなどを入れ、左手にはコマセ入れを。結局両手はふさがってしまうが手に持つ重量は大した事は無い。上出来だ。

意味不明な寝言を吐くCを車内に残し、まだ暗い磯を15分ほど歩いて釣り座に到着。視界の悪い中を大荷物で磯を歩くのは一仕事だ。しかし苦労の甲斐あって、先日来た時には大波をかぶっていた理想のポジションの確保に成功した。15号のカゴに電気ウキ、仕掛けは遠投チヌ3号2本針のハリス3号2mのものとした。撒き餌がMサイズのオキアミなのに対し、刺し餌がLサイズなのは少しでも目立たせたいという祈り。

一投目は5時前ごろだったろうか。60mばかりの位置にウキを何度か浮かべるうちに明るくなって来た。天候は曇り。5:15頃にようやく初当たり。そこそこの手応えを楽しんでから揚がって来たのは1年生の鯖で30cm弱。

そろそろ1年生も引き味が良くなって来た

刻々と風景は色を帯びてきて、前方に2本の払い出しがあるのが視認できるようになった。右手の払い出しの先にウキを入れていたのだが反応が無いので、だいぶ右手に仕掛けを入れる位置を変更してみる。ウキに妙な変化があったので根がかりかと思って回収にかかってみると、やはりビクともしない。どうするかと迷っていると突然ブルブルと手元に生命反応が伝わって来た。実は根がかりでは無く、かなりの大物がかかっていたようだ。

引きは明らかに青物でサイズは40cm以上と想像が付く。根に走られそうになるのでかなり強引にやり取りし、なんとか浅い棚に引き寄せ、そこからは寄せ波に合わせて一気に抜き上げた。揚がったのはやはり40cmアップのイナダ。猫が寄ってきてニャーニャー騒いでいるが、運べる大きさでは無いと判断したのか遠巻きに見るのみだ。

見るからに美味そう

これで夕飯の食卓の格好が付くなと旨を撫で下ろす。そこからしばらくはアタリが遠のいたが、干潮にほど近い7時過ぎにウキが消し込み、30cmほどの青物の手応え。これはソウダガツオで私にとっては初魚種。ゴボウ抜きにして魚が足場に乗った瞬間、例の猫が「これは運べる大きさ」だと踏んでカツオを咥えて持って行こうとした。慌てて竿で追い払おうとしたのが阿呆の極みで、当然のように竿先を岩にぶつけて折ってしまった。

初のソウダガツオ
どうやらヒラソウダらしい

カツオは確保出来たものの予備の竿は車の中。竿の他に、重くなったクーラーの中身も車内の大きなクーラーに移すために持って戻る事に。担いで歩き出した途端にCからLINEでメッセージが入った。起きて近くのコンビニまでトイレを借りに車を走らせたは良いが、帰り道がわからなくなったと言う。やれやれだぜ。

確かにこの港は入り口が難しい。不親切な説明をLINEで返したが、説明しにくい場所なのだから仕方がない。幸い駐車場に戻った頃にCが自力で戻って来た。釣果を見せると驚いて、釣りに対する情熱が湧き上がって来たようだ。磯に戻って朝飯のコンビニ握り飯を胃に放り込み、2人揃って竿を作る。私は今度はスピニングの3号磯竿で、Cは4.5mの投げ竿。

Cもかなりカゴ釣りに慣れて来ており、投げ込む場所の見極めや正確さはそろそろ初心者マークが取れる頃なのだが全然釣れない。何が悪いのか正確に指摘するのはもはや難しい。持っていないとしか言い様が無い。私は9時頃にカンパチと2匹目のカツオを追加して4目を達成。カンパチも初魚種でこれは嫁の好物でもあり、特に嬉しい一匹だった。

こちらもお初
刺し身は大好評だった

この日は若干波が荒く、少し潮が満ちて来ると足場まで海水がたまに届くようになってしまった。一度は足場が高波にすっかり洗われてしまい、かなり焦った。我々は大した被害は無かったが、隣のフカセの男性は体から荷物からすっかりびしょ濡れになってしまい、竿を出したばかりだったが弁当を食うとそそくさと帰ってしまった。気の毒に。

若干荒れ気味で撤収の判断が難しい
そういう時は安全志向で行きたいもの

我々も長居は危険と判断し、コマセが切れた10時半ごろに撤収とした。帰宅して家族に釣果を見せると、息子は「ほんとに釣ったの~?」。おいおい俺は釣果を偽った事は一度も無いぞ。一寝入りしてから調理にかかり、亜希とたけも呼んで宴会に。カツオはタタキ、鯖は迷走した挙句にカルパッチョのような物体に、イナダとカンパチは刺し身となった。どれも旨かったが私はイナダがお気に入り。皆にはカンパチが好評だった。

バラエティに富んだ食卓になった

磯は荷物運びが重労働だがそれなりのリターンも期待出来る。カゴで釣れた魚種も増えて来たので、今後はサイズが見られるよう頑張るとするか。

2014年10月3日金曜日

三浦の磯通い~2日目と3日目

9月28日(日)

アイゴ料理の口直しがしたいというのもあったけれど、まともにカゴ釣りをしてみたい欲望を抑えきれずに連日の観音山下通い。14時前に現地に到着するも、激しく時化ている。台風17号の影響を甘く見ていた・・・。

背丈の倍ほどの波をかぶっている

しょうがないので三崎港に場所を替える。港内は静かなものだ。冷凍庫前に行くとエギンガーで賑わっていたが、昼の暑さに慣れた人達が夕方の寒さに次々に場所を空けるので、一番良いカド席にすんなり入れた。6.2mの両軸竿で15号のカゴを夕日に向かって投げ始める。投げ続ける。夕日が沈んで浮かび上がって来たおぼろ富士など見つつ・・・。投げ終わる。いや~有意義な投げ練だったな~。ノーバックラッシュ。


9月30日(火)

今日こそはと3度目の観音山下。11時ごろに磯に入る。流石に平日はガラガラでフカセの釣り人が2名だけ。上の写真で波をかぶっていた場所に釣り座を構える。

絶景かな

小潮でそれほど潮回りは良くない。緩めの心構えで両軸のカゴ竿を振ると、1投目からウキが沈むじゃありませんか。引きはそこそこで期待したが、揚がってきたのはまたデカアイゴ。

こにゃろー

まぁ魚は居るって事だ。気を取り直して投げていると、ほどなく30弱のメジナが釣れた。60mばかり沖のタナ1本という辺り。この後は小さな雑魚がたまに釣れる程度で、昼食を挟んで15時半まで過ぎてしまった。同じサイズのメジナがやっと釣れ、またも同サイズが16時に釣れた。この日は結局メジナ3匹をキープ。棚は1本を中心に3mから11mまで攻めたが、浅棚に分があった。

一番大きくて28cm

メジナはあまり磯臭さも無く、刺し身と塩焼きで美味しくいただいた。調理したあとの内蔵などはビニール袋にまとめてゴミの日まで冷凍しておくのだが、どうもメジナはそれ以外に臭うものがあるようだ。鱗だろうか?

そう言えばこの日もバックラッシュ無しだった。さて次は毘沙門周りを探検するかな。