2014年11月30日日曜日

城ヶ島でカワハギを狙う

11月27日(木)

前回の釣行で大きなカワハギを揚げていた人を見てからというものスイッチが入りっぱなし。3年物を数枚釣って肝醤油に日本酒で口福天国へ。そんな目論見で三浦半島に向かう。「すかなごっそ」向いの釣具屋のオススメを聞くと、城ヶ島京急ホテル下の磯が良いと言う。1~2号の磯竿で探り釣りをするようだ。こちらは磯竿では長いかと思って3mほどのチョイ投げ竿しか持って来ていないが、何とかなるだろうと青イソメを買って店を出る。

小潮前日の中潮で夜明けとともに上げ

潮回りは中潮。初めて入る磯なので明るい時間帯に入釣。釣り場に着いたのは正午ごろで下げ始める時間帯。そもそも城ヶ島に渡るのですら2回目だが、初回に磯に一番近い駐車場はここらだろうとアタリは付けておいた。平日1日500円とリーズナブル。

土産物屋の駐車場

ホテル下の磯へはここから5分ちょっと。持ち物は水くみバケツに板氷を1枚入れた10Lのクーラー、それに道具や仕掛けを入れた小さなショルダーバッグに竿。全部で10kgない位で、ポイントを探すには適した装備。さて、歩くぞ。

ホテル下の磯から見た城ヶ島京急ホテル

ホテル下の磯付近は細長いワンドがいくつか出来ていて、まずは北側の一番大きなワンドを攻める。水深は5mほどで薄濁り、ウネリはほぼなしで比較的静か。ワンドの中程でキツネ系3本針の胴付仕掛けを下ろすと、すぐに元気なアタリ。だがこれはカワハギでは無い。色鮮やかなベラが釣れて来た。ベラが居るからにはハギが居てもおかしくないが、延々とベラだけが釣れ続ける。3mくらいずつポイントをずらしてカニ歩きをするもベラを20匹ほどリリースしただけ。

やめて

さらにワンドを変えて少しずつ南下し、10数箇所はポイントを探ってみたろうか。リリースしたベラの数が50ほどになった頃には長津呂崎まで到達していた。これは日が悪い。既に14:30ごろ、餌もなくなったので釣りは諦め、有名なヒナダンという磯を見学しておく事に。

長津呂崎

長津呂の入江にカゴ師が居たので挨拶すると、マダイ狙いとの事。狙っていたポイントには先客が居たので次善のこのポイントに入ったのだそうな。12月しかマダイは釣れないがかなり大型のものも釣れた事があるという話。食指が動くねぇ。城ヶ島に詳しい方で他にもいろいろ貴重な情報を教えて頂いた。

左手がヒナダン、右手が四畳半

目的のヒナダン方面は平日だというのに釣り座がほぼ埋まっており、石物が1名、フカセが10名弱。駐車場から10分ちょっとでアクセスは良いが、これは場所取りが大変そう。釣り座のあたりは不思議と足場が良く、秋以降は風の関係で安全に釣りが出来る日が多そうだ。潮通しも悪いはずは無く、人気が出るのは頷ける。

どこぞのバンドがPVを撮っていたが遠くて誰かは分からない

ホテル下のカワハギは釣れずで残念だったが、城ヶ島の磯の中でも青物が狙える場所を明るい中で見られたので有意義ではあった。しかし晩秋の平日でこれでは、9~10月あたりは鉄火場状態だろう。うみかぜ公園の混み具合からすればマシな方なのだろうが、ちょっと腰が引けてしまうかな。

2014年11月28日金曜日

2014シーズン最後の青物を狙う

11月22日(土)

釣りシーズンもそろそろお終い。観音山下で最後の青物を楽しもうと嫁と長男さんの3人で出かけた。彼らには磯歩きと景色の美しさを楽しんで貰おうというわけ。お握りを持って出かけ、4時半ごろに宮川港に到着。私だけ暗い中を釣り座に向かう。この日は最高気温が19度、風も最大3m程度で天気に恵まれた。潮回りも大潮で、これで釣れなければしょうがない。

夜明けに下げに転じる

先客が数名居たが沖向きに投げられる釣り座をギリギリ確保。右手に3名フカセがおり、左手のテラスに投げという配置で、右手にあまり気を使わずに流せるのはありがたい。この日は両軸でほどほどに遠投してのんびりやろうという算段で、東の空がうっすらと色付いたかと見える頃に第1投。潮は左から右に流れており、右手の港側から出てくる流れと合わさって潮目が出来る、経験則上は釣れる潮。

水汲みバケツに大型魚の稚魚らしき小魚が数匹入って来た

ジョジョに明るくなるのに合わせて期待も膨らむ。何時でも入って来ていいよカツオちゃんなどと妄想していたのだが、青物の気配はさっぱり。普段だとカゴ釣り師が数名入っているので、誰か釣れればそれに見合った対応をするのだけれど、この日は何故か私1人だけ。仕方が無いので独りで情報を集めるしかない。とにかく釣れる棚を探らなければ。3mから始めて2投ごとに棚を1mずつ深くする。いつしかヘッドライトも要らない時間になって来た。

テラスの向こうにルアーマンが入ってきた

波高1~1.5mなので払い出しもそれほど無い。潮目も仕掛けの届かない沖にしか出ておらず、もう少し海に変化が欲しいところだ。右手のフカセ軍団がちらほらと手のひらサイズのメジナを揚げているのみで、周りにも目立った釣果は無い。いつしか潮が右から左に変わっていた。棚を6mほどに合わせて流しテラスの手前で回収前のひと誘いを入れてやると、グッと竿に重みが乗ってきた。それほど暴れる気配は無く、アイゴかと思ったら30cmくらいのメジナ。

長男さんが来た時に下処理をしてもらった

この後は泣かず飛ばず。カワハギかカレイでも釣れないかと持ってきた投げ仕掛けにも反応は無し。これは空振ったかと思い始めた8時ごろに嫁と長男さんが弁当を持って来てくれた。綺麗な空気と景色の中で食う握り飯は格別ですな。嫁と長男さんは朝ごはんの後に洞窟探検や散策に行ったようだが嫁はバテバテ。ランニングより磯歩きの方がインナーマッスルが鍛えられるから有難がっておきなさい。

昼前にはスッキリと晴れていい景色

その後テラスの投げ師が30cmほどの平べったい魚を釣り上げたのでカレイかと思い見に行くと、これが何と巨大カワハギ。エサは岩イソメとの事だったが距離を聞くのは忘れてしまった。あのサイズなら1匹でもゆっくり晩酌出来るんだよなぁ。お見事でした。

それにしても今シーズンの釣り納めかくらいの心持ちで臨んだ釣行だったが、この結果ではシーズンを〆る訳には行かない。次はどこに行こうかしら。

2014年11月18日火曜日

電気ウキを見失いたい

11月16日(日)

私が夜のアジ釣りが好きな理由はアジの食味が素晴らしい事もあるが、突き詰めて行くと「電気ウキが消し込むところが見たい」というのが根っ子のようだ。じわじわと沈むのではなく、気持ち良くスパーっとウキが消えるのはアジならでは。あの快感を求めてアジ釣りに三浦に出かける事とした。

潮回りは小潮だが深夜の釣りにはそれほど悪くない

本当なら金曜の夜から出かけたかったが土曜の夕方から用事があり、結局日曜の午前0時過ぎの出発。月曜から仕事なので、朝の7時過ぎには釣りを切り上げる心積り。いつもの宮川港付近の磯では本来の目的を忘れて青物を追いかけてしまいそうなので、ここは松輪漁港の高磯を釣り座として想定。

松輪漁港の駐車場に着いたのは2時ごろだったが、眠気に襲われたので3時半まで仮眠を取った。起きて車の外に出ると風が強い。予報では3mだったが7~8mはあり、寒さに心が折れかける。しかし上下ともに雨具に着替えて風が遮断されると大した事は無い。暗い中を高磯目指して歩き始めた。以前に「高磯」で釣るつもりが「高い磯」で釣っていた事があったので二の轍を踏まないように気を付けて行ったが、今度は通りすぎてしまうポカ。ちゃんと竿を出す頃には4時をすっかり回っていた。

「高い磯」でやった時はカワハギ狙い。浅い水深と根の多さに悩まされ、最終的に1号程度のウキに2本針のカワハギ仕掛けで釣っていたっけ。今回はアジ狙いにつき、夜光ビーズ付きの白バケ6本針のサビキを20mほど投げるところから始めた。

するとすぐに根がかりを起こして2つ仕掛けを失った。手応えからすると頑丈な海藻のようで、おそらくカジメが繁茂しているのだろう。これは下オモリの投げサビキではいくつ仕掛けがあっても足りない。軽目のカゴ仕掛けに変更し、少し距離を遠くしてみた。ところがこれも根掛かりしてしまい、ウキから下を全ロスト。

君だけは僕を見捨てない

これは本腰を入れて根掛かり対策を取らねばと、短めの1本針仕掛けに換装してみる。これはさすがにほとんど根掛かりしなかったが、浅い棚しか攻められないのでアタリが来ない。唯一30cm弱の鯖が1匹釣れたのみ。辺りは明るくなってしまい、アジが釣れる雰囲気ではなくなって来たので遠目を攻めて青物の可能性を探るも不発。7時過ぎには失意の納竿となった。

剣崎の灯台が左側に写っている

釣ってみての感想としては、すぐ隣りの釣り座にあたる「高い磯」に比べ「高磯」の方が若干水深があるので釣り易さはある。しかしカジメや根の位置が正確に把握出来ていないうちは仕掛けのロストは避けられない。カジメは背が高く数mに達するので厄介この上ない反面、魚達にとっては絶好の住処になる。ここに通ってカジメの位置が正確に把握できればリターンは大きいはずだ。好みの分かれる釣り場と言える。

2014年11月11日火曜日

初の日本海~越前でサゴシ・真鯛・カワハギ三昧の夢

11月7日(金)

名古屋組のCとカツオの2名と共に福井に遠征する事に。名古屋組は福井新港には行った事があるという。その際は3年もののカワハギが何匹か釣れていた。カワハギはこの季節では最も美味い釣り物の一つだが、福井ならではという事は無い。

時期的にサゴシ(60cm以下のサワラ)が最盛期らしく、こいつは関東ではあまり釣れないのでメインターゲットに相応しいと考えていた。そして下調べによれば堤防から真鯛も狙えるらしい。さらにこの日はズワイガニの解禁翌日。これはカニも食わないとバチが当るだろう。そんな夢いっぱいの福井釣行。

17時過ぎに家を出発し、正にこの日に修理が完了したスピニング遠投カゴ竿を渋谷で受け取り、名古屋に20時ごろに到着。2人と合流後に釣具屋・飯屋を経て、仕掛けを作ってから出発。目的地の高佐漁港に到着したのは翌1時を回ったころだったろうか。


11月8日(土)

高佐漁港は磯を切り拓いて作られた漁港で、周りは根だらけ岩だらけ。堤防の先端部には岩がそのまま残っている部分があり、元の磯らしさを活かした素晴らしいデザイン。GoogleMapやBlogで見る限りはこの岩を越えて先端に行けそうだと思っていたのだが、実際は段差が身の丈よりもあり先端に行くのは断念した。

深夜でも満月が足場を明るく照らしてくれていた。例の堤防先端の岩の10mほど手前、2段になっている堤防の上段に釣り座を設けてカゴを投げ始める。ところが予報では止むはずだった強風に衰えが見られない。気温は9度程度、風速は7m前後。あまりの寒さに私は小一時間でギブアップし、車内で睡眠を取ることに。Cとカツオはその間も釣りに勤しんでいたらしいが、さしたる釣果はなかったようだ。

関東では見られない独特のグラフ

すっかり明るくなった6時頃、Cに起こしてもらって釣り再開。西の空には虹色の雲の合間から満月がまだ覗いている。潮位グラフを見る限りほとんど潮位差が見られないが、潮回りは大潮でこれ以上を望むのは難しい。堤防先端の岩手前から40mばかり沖にカゴを投げ込む。夜は定かではなかったが、水深は12m程度のようだ。カゴまで11m程度に取ってコマセを効かせるが、一向に反応が無い。

トワイライトゾーン
堤防が岩で途切れているがそれを乗り越えると先端まで行ける

1mずつ水深を浅くしてカツオが探っている6m付近まで上げるが、たまに10cmに満たない豆アジとフグが釣れるだけ。カゴに見切りを付けて泳がせを始めたがこれも不発。ロケーションはばっちりで、潮の利きもほぼ理想的。これで釣れないのは前日までの風が水温低下を引き起こしているのだろうか。

右が港内側、左が外海側
荒れ具合が全く違うのが見て取れる

結局クーラーに入れたのはカツオが釣った20cmちょいのウマヅラとベラのみ。9時過ぎには納竿して敦賀の日本海さかな街という市場まで戻る事に。市場でせいこがにといくつか酒のつまみをゲットし、釣具屋に行って餌など補充。今度は敦賀新港に行ってみる事とした。

穏やかな敦賀新港

荒れ気味だった高佐漁港とは対照的に、敦賀新港の海は湾の最奥でもあり静かなもの。これはこれで変化に乏しすぎやしないかと不安になる。私はカゴを、Cとカツオはヘチで胴付をやってみたりとそれぞれ釣りに興じたが、碌な釣果は無かった。途中で睡眠を挟んだのだが16時前にカツオが起こしに来た。「すげーヒラメが釣れてますよ!」

慌てて見に行くと60cmほどの天然モノのヒラメが暴れているのを見ることが出来た。豆アジの泳がせで釣れたとの事。釣った男性は釣り場のヒーロー状態で、ヒラメを写真に撮る人もちらほら。これに触発されて市場で買った焼き鯖と鯖の押しずしをぱくつきながら竿を振るが、結局ここでも我々に目立った釣果は無し。カツオが20cmちょっとのカワハギを1枚揚げたに留まった。しかしカツオは今回のハギ2枚で「持っている男」として認定。次回も何かやってくれるはずだ。

さてC宅に帰り、釣った魚のほとんど無い酒盛りをするはずが寝こけてしまった。目が覚めると朝の5時。まさか2人を起こすわけにも行かず、独りで飲み始めた。せいこがにはなかなかの美味さだったねー。カツオは用事があるというので飲めず仕舞い。すまんね。カツオを送って帰って来たCと8時ごろから飲み直し。YouTubeでかける名作ロックのメドレーを肴に、結局一升瓶が無くなる13時まで飲み続けていた。

今回は釣果には恵まれなかったが、高佐漁港は充分な水深と潮通しの良さがあり、その実力はこんなものではないはず。足元が良いのに水の中はほぼ磯だという素晴らしいロケーション。ぜひリベンジしてみたい。

初めての福井遠征は飲みに行ったようなものだったが、まぁ楽しかったからそれも良し。Cにカツオ、世話になったねありがとさん。福井の釣り場、来シーズンは名古屋組による研究も進んで、きっと私を釣らせてくれるだろう。今から次回が楽しみだ。

2014年11月6日木曜日

雨の三浦と久々のうみかぜ公園

11月1日(土)

果たして上げ潮釣れない理論は正しいのか?検証すべく雨を押して三浦の磯へ釣行した。潮回りは小潮。ロケが良くなければ絶対に出撃したくないところだが、いつもの磯なら何とかなるだろう。

夜明けまで3時間、予報は雨
さすがに車はほとんど止まっていない

港に着いたのが2時過ぎ。雨がぱらつく中で完全防水装備に着替えるが、これとて風雨が激しくなれば襟口から入った雨で中がずぶ濡れになってしまう。出来れば1mm以下の雨量で保ってもらいたい。70Lのザックに釣具や竿、餌に氷など詰め込んで、わずかに手に持つのは10Lのクーラーのみ。それでも今日はスピニングと両軸タックルの2種類を持っているんだから、持ち運びに工夫を重ねた甲斐があったなぁ。

どう見ても釣れない

5時に下げの底なので正直最悪な潮回りと言っていいだろう。だが今回の目的は釣果では無く、5時から12時半の満潮までの上げ潮での釣れ具合がどうかを確かめること。2時半ごろに釣り座を構えたがしばらくは全く釣れず、5時前後に30cmクラスの鯖が3匹かかっただけ。明るくなっても録に釣れないので一旦車に戻って鯖を大きなクーラーに入れ替え、追加のオキアミを持って戻る。

この日は両軸からスタートしたがどうも糸の出が悪く、軽いバックラッシュを2回。ついに3回めには修復を諦めるほど大きいやつをやってしまった。予備のスピニングに切り替えてしばらく、10時ごろにようやくイナダが釣れて来た。今度はタモ入れも格好良いとは言わないがそこまでひどくはならなかった。

この時期は脂が乗って酸味が強くなる
ほぼブリのような味わい

その後は25cmクラスのメジナに30cmオーバーのアイゴがちょこちょこかかって来るも、キープした魚はほぼ無し。12時を回って雨が2mm程度に強まり全く弱まる様子も無く、寒くなってきたので継続を断念。下げに入ってからの方が釣れるかどうかの検証が出来なかったのは痛いが、それは今後の課題として取っておこう。この日の感触だけで言うと、とても上げ潮時に釣れていたとは言い難いという結果になった。

磯に水たまりが出来始め安全上もよろしくない

この日は鯖3イナダ1に加え、助かりそうにないメジナ2を持ち帰り。釣り場で鱗、頭、内臓を落としたためか臭みが全くなくヒラメのような食味で美味しく頂戴出来た。


11月2日(日)

この日は長潮でさらに悪い潮回り。長男さんと嫁を連れて午後からうみかぜ公園へ。公園に着いたのが15時ごろで、竿を出したのは17時すぎまでの2時間くらい。潮色も悪かったのに1m間隔で竿が並んでいた。

名人に会えたので挨拶し太刀魚はどうかと尋ねると、もう終わりだよと即答。肩を落としつつカゴを投げたが潮も利かずに釣れる雰囲気は皆無。ヘチで20cmほどのメジナが2枚、爆弾で30cmほどの鯖が1匹揚がったのを目撃したのみ。16:30ごろから太刀魚にリレーしたけれど、名人の言葉通り誰にもアタリは無かった。ひさびさの完全坊主。

釣りとは関係ないけれど翌日の砧公園で撮影した十月桜