私が夜のアジ釣りが好きな理由はアジの食味が素晴らしい事もあるが、突き詰めて行くと「電気ウキが消し込むところが見たい」というのが根っ子のようだ。じわじわと沈むのではなく、気持ち良くスパーっとウキが消えるのはアジならでは。あの快感を求めてアジ釣りに三浦に出かける事とした。
潮回りは小潮だが深夜の釣りにはそれほど悪くない
本当なら金曜の夜から出かけたかったが土曜の夕方から用事があり、結局日曜の午前0時過ぎの出発。月曜から仕事なので、朝の7時過ぎには釣りを切り上げる心積り。いつもの宮川港付近の磯では本来の目的を忘れて青物を追いかけてしまいそうなので、ここは松輪漁港の高磯を釣り座として想定。
松輪漁港の駐車場に着いたのは2時ごろだったが、眠気に襲われたので3時半まで仮眠を取った。起きて車の外に出ると風が強い。予報では3mだったが7~8mはあり、寒さに心が折れかける。しかし上下ともに雨具に着替えて風が遮断されると大した事は無い。暗い中を高磯目指して歩き始めた。以前に「高磯」で釣るつもりが「高い磯」で釣っていた事があったので二の轍を踏まないように気を付けて行ったが、今度は通りすぎてしまうポカ。ちゃんと竿を出す頃には4時をすっかり回っていた。
「高い磯」でやった時はカワハギ狙い。浅い水深と根の多さに悩まされ、最終的に1号程度のウキに2本針のカワハギ仕掛けで釣っていたっけ。今回はアジ狙いにつき、夜光ビーズ付きの白バケ6本針のサビキを20mほど投げるところから始めた。
するとすぐに根がかりを起こして2つ仕掛けを失った。手応えからすると頑丈な海藻のようで、おそらくカジメが繁茂しているのだろう。これは下オモリの投げサビキではいくつ仕掛けがあっても足りない。軽目のカゴ仕掛けに変更し、少し距離を遠くしてみた。ところがこれも根掛かりしてしまい、ウキから下を全ロスト。
君だけは僕を見捨てない
これは本腰を入れて根掛かり対策を取らねばと、短めの1本針仕掛けに換装してみる。これはさすがにほとんど根掛かりしなかったが、浅い棚しか攻められないのでアタリが来ない。唯一30cm弱の鯖が1匹釣れたのみ。辺りは明るくなってしまい、アジが釣れる雰囲気ではなくなって来たので遠目を攻めて青物の可能性を探るも不発。7時過ぎには失意の納竿となった。
剣崎の灯台が左側に写っている
釣ってみての感想としては、すぐ隣りの釣り座にあたる「高い磯」に比べ「高磯」の方が若干水深があるので釣り易さはある。しかしカジメや根の位置が正確に把握出来ていないうちは仕掛けのロストは避けられない。カジメは背が高く数mに達するので厄介この上ない反面、魚達にとっては絶好の住処になる。ここに通ってカジメの位置が正確に把握できればリターンは大きいはずだ。好みの分かれる釣り場と言える。
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