2015年2月12日木曜日

南房・外房漂流記

2月7日(土)

2週前はインフルエンザ、1週前は降雪で釣行を諦めた。この週も雪が降ったが幸いにも積雪はなく、ようやく釣りに行けると気合が入る。3週前はアジが好調だったが、2度の大寒波を経て海の状況は大きく変わっただろう。多少なりとも水温が温かい、南房から外房にかけてを狙ってみようと考えていた。潮回りは中潮で潮位は見ての通りなのだが、がっつく私はそんなものは見ていなかった。

なかなかよろしい

大筋の計画としては暗いうちは南房・乙浜港の足場の良い堤防で釣り始め、朝間詰めが過ぎてからはしばし付近の磯を見学。宝来島、鴨川港の弁天島、灯台島(荒島)あたりを回ろうと思っていた。てっぺんを過ぎて土曜になってすぐに家を出る。道中は総じて順調だったが、館山道の単車線には毎度軽くイラッと来る。お金を取るならせめて片側2車線の道路にして欲しい。50kmちょいで走っているトラックの大名行列に付き合わされた日には、料金分のサービスが受けられているとは言い難い。

さて運転する事しばし。乙浜に着いたは良いがどうにも眠いので仮眠。ちょっと寝過ごしたかなという時間帯にようやく目覚めて釣り支度。風は4mほど。釣りに支障は無いが寒い。この季節に大事なのは何と言っても防寒。出来れば防水を兼ねた装備で暖かくして釣りに集中出来る環境を作りたい。

寝坊気味だがまだ真っ暗

困るのは手。安全上はグローブをしたいが、一度濡れてしまうと際限無く冷えて手がかじかんでしまう。私は3本だけ指の無い一般的な釣り用グローブを出来るだけ濡らさないように着用している。だがキッチン用のゴム手袋が一番良いのでは無いかと思い、先日100円ショップで購入してみた。使ってみたらレポートしたい。

船道を挟んで離れの堤が見える
渡しで3500円だっけな

乙浜港南側の堤防突端に向かうと2名のアジンガーが撤収するところ。1名残っていたカゴ師は船橋から来たそうで、問わず語りに釣況を教えてくれた。どうやらアジは群れでは入っておらず、居付きのものがたまにかかる程度だそうだ。やはり3週前とは全く状況が変わっている。厳しい戦いになりそうだ。

朝の乙浜では投げサビキを選択。投げる距離がそれほど遠くないのとアミコマセが3ブロックほどあって少し使いたかったからだ。だがこれは私のセオリーには反する。ある程度遠投する場合の釣り始めはオキアミ餌でカゴ。釣れ盛っているようならサビキに変更。これを外すとロクな事が無い。2時間ばかりバクダンを投げ続けたがボウズ。1名追加で私含め3名になっていた釣り場で1匹しか魚が揚がったのを見なかったので一時退却する事に。

すっかり明るくなった乙浜を後にしたのは6:30ごろ。勿体無いような気もしたが、それ以上に釣れない気配がアリアリなのだからしょうがない。すっぱり諦めて宝来島の下見に向かったのだが、この話はまた別の機会に。その後は太海港へ車を走らせた。

宝来島

太海港は仁右衛門島の間近で、堤防と島の間は狭いところでは30mほどしか無い。水深は深くて3ヒロ程度で、浅いわ狭いわで潮が早い。ここでは東京から来たイケメン兄さんから太海港についてのレクチャーを受ける事が出来た。

水温が明らかに下がっており、1週前には釣れ盛っていたアジがほとんどかからないとの事。なるほど、夜の2時から頑張っているそうだがクーラーにはアジが1匹だけ。しかしサイズは30弱ある。こんなサイズなら5匹も釣れれば充分酒が飲めるなぁ。

最近の釣り場では良く見られる光景だが、ここも餌釣り師よりアジンガーの方が多い。本来はコマセ禁止の釣り場だが、1月から3月はコマセOKと書いてある。ぜひ3月までに一度じっくり腰を落ち着けてみたいなと思いつつ、せっかく明るいので磯場も見ようと鴨川の弁天島と灯台島に向かう。この2つの釣り場についても後日の話とする。

結局は全ての下見が終わった10時ごろから車中で昼寝を始め、13時ごろに起床。寝る前に弁天島に入釣した紳士が渋い顔で戻って来たトコロだったので、鴨川は諦め太海港に戻る事にした。太海港近くの「まるよ」さんで飯を食う。味も値段もまずます。

太海港向かいの仁右衛門島

意外に早く「3月までには」と期した内容が実現の運びとなった。太海港では右側くの字の堤防先端の岩場で竿を出す事が出来た。堤防中程の曲がっている部分には灯台があり、ここも人気のポイントのようでアジンガーが数人竿を振っている。

私はここでもバクダンを投げ始めたのだが、潮が早くてポイントが作りづらい。先端に居るのは私の他にアジンガー1名、バクダン1名。3名揃って虚しく時間が過ぎて行く。一番最初に魚をかけたのはバクダン投げの地元のおじさんで、サビキの下の方の針にはオキアミを付けているようだ。

他の2人も色めき立つが、結局このおじさんが1匹追釣して終了。どこに行ってもこの日は釣れない日なんだなぁ。雨もちらほらと降ってきて、アジンガーとおじさんは帰ってしまった。私だけがおじさんが立っていた岩に場所を移して投げ続ける事に。コマセが無くなったので今度はカゴ仕掛けにして投げ入れると、おい、あれだけ魚気が無かったのにウキが沈んだじゃないか!

ようやく釣れたアジは居付きでよく太った金アジ24cm。刺し身に丁度良いサイズ。こいつを5匹釣ってゆっくり酒を飲むんだという強い気持ちに支えられ、この後、雨に打たれながら2時間ばかり竿を振るが結局釣果はこれだけ。釣り場に10時間ほど居て目にした魚はわずかに4匹。インフルエンザにかかったのが悔やまれるなぁ。

本命だし。

釣れたアジは翌朝に刺し身にしてゆっくり朝酒。旨かったけどちょっと疲れたな。宝来島、弁天島、灯台島の3島については後日レポート予定。

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