2014年9月8日月曜日

知多半島釣行

9/5(金)

この週末は名古屋在住のCとカツヲの二人と知多半島での釣りを楽しむ計画。予定通り品川1800発の「のぞみ」に乗り込む。ホームは後発の「こだま」の列の方が長く、静岡県内で降車する人が存外多いようだ。のぞみの途中停車駅は新横浜のみ。乗車時間は約100分。昼寝には丁度良い。

名古屋駅までは自宅から2時間ちょっと

1941に名古屋着。合流後に釣具屋に向かう。友人2名は釣り初心者だが、Cは本格的に釣りを始めたいと言うので必要な道具をあれこれ見立てる事に。クーラー、タモ、水くみバケツ、竿立て、竿、糸、仕掛けなどなど。最初の一本は汎用性が高くて頑丈な投げ竿にしておいた。私も今でも予備に必ず車に積んでいく竿で、充分な長さと腰の強さが得られるため、困った時に何かと重宝する。

下調べによれば知多半島の釣りはほぼカゴは無し。フカセ、ヘチ、ぶっこみ、ルアー、エギングあたりのようだった。釣具屋の品揃えを見てもそれは明らかで、遠投カゴ向けの棚は店員の知識の無さが如実に反映されていた。投げサビキのラインナップはきちんとしていたので、爆弾は盛んなようだ。そんな事を考えつつ、カツヲにも竿とリールを見立てて買い物終了。仕掛けは投げサビキとキス釣りのものに加えエギを少々。21時には買い物を終える見込みが22時ごろまでかかってしまった。釣具屋の時空は少し歪んでいるようだ。

宿泊するC宅近くのホルモン屋で腹ごしらえの後、C宅で仕掛け作りのレクチャー。初心者にとっては手のかかるウキ釣り仕掛け。灯りが不十分だったり風が吹いている屋外では難易度が高過ぎるので、明るいところで一旦作って貰うのは必要な準備のうちのひとつ。


9/6(土)

そうこうするうちに時刻も1時を回り全員寝床に入ったのだが、どうにも目が冴えてしょうがない。早めに現地入りして眠くなったら車内で寝るのはどうだと提案すると、ドライバーのCも二つ返事で応じる。こうして2時前に出発する事に。

この日の予定では最初にハゼ、キス、豆アジなどを釣り、そこからの泳がせでマゴチやヒラメをゲットしようという計画。まずは師崎港北の大井漁港に向かう。雨がぱらつく中かなり霧も出始め視界は悪い。ゆっくり走ったが到着までは1時間ほど。漁港の北側から伸びる赤灯堤防を視察に行くと、先端で60絡みの男性がフカセをしていたが釣果は全然だそうな。海面を眺めていると変化がある度に夜光虫が青白く光り、赤潮でも出ていそうな雰囲気だ。これはいかんと早々に退散。この後師崎漁港も視察するが、やはり夜光虫だらけで赤潮も発生していた。

数時間前に名古屋の釣具屋で聞いたところ、知多の釣り場なら豊浜がイチ推しとの事。これは後で師崎の近くの餌屋で氷を追加した時も同じ事を言われたし、地図を見る限りでも頷ける話。知多半島の西側は三河湾の狭い入り口に阻まれて大型の回遊魚はあまり入って来ないらしい。半島東側に辿り着くために必ず通らなければならない伊勢湾の入り口も広いとは言えないが、三河湾側より有利なのは間違いない。その半島東側=伊勢湾側の一番外海寄りの漁港が豊浜なのだ。

夜光虫から逃げるように豊浜漁港へと向かう。大規模な漁港で釣り座には事欠かないようだが、なにせ初見なので立ち入りが出来るかどうか、車が通れるかどうかなどの細かい情報が全く無い。真っ暗な中を恐る恐る車を走らせ、ようやくここらで良かろうと停車する。

https://goo.gl/maps/DWKib

釣り座を構えたのは南に向いた岸壁で、柵もあるので安全だ。暗い中で投げサビキを作り始めたが、ここでウキに付けるケミホタルの径50mmを買い忘れていたのが発覚。そもそも暗いうちに釣りを始めようと思っていなかったので、ヘッドライトも1名分不足している。予定外の事態だったが、中通しの電気ウキなどを出してどうにか釣りを始める。

他の釣り人はタチウオ狙いの電気ウキが多かったが水深は5mも無いくらい。これでタチウオが釣れるなら、やはり豊浜は良い釣り場なのだ。途中雷雨などもあり、車内に避難したりしているうちに5時を過ぎて夜も明けた。明けてから7時頃までが釣りになるだろうと思っていたら、やはり25cmくらいの鯖が投げサビキにかかり始めた。30~40m投げないとアタリはなく、鯖の他に釣れている魚はそれほど居ない。

3人揃って投げサビキだったのが功を奏し、ドラ猫に釣果を横取りされつつも鯖をツ抜け程度確保。しかし予想通り7時過ぎにはピタリとアタリが止まってしまった。もうちょっと大きなアジが釣れれば嬉しいのになと思いつつ、私とカツヲは東側にある釣り桟橋を見学に。100mほどの無料の桟橋でファミリー中心に激混み。これなら真下に垂らすだけでアジも釣れるかな。

豊浜漁港右手の岸壁

Cはストイックに手返しを繰り返していたが、もうアタリは無い。メゴチやアジなどを泳がせていた竿にも反応は皆無だった。9時前に納竿して近くの「お魚ひろば」という鮮魚直売所に行き、海鮮丼やキンメの干物などで豪華な朝食。ここは品物が良くて価格も安い。午後にも釣りをすると決まっていなければ土産も買いたいくらいだった。

10時には人気店「まるは食堂」に付随の温泉に入り、13時まで昼寝。そろそろ潮も満ちてきたなと次の釣り場に向けて動き出す。豊浜港内の東側でエギングや投げサビキなどやってみたが、時間帯が悪く反応は皆無。

https://goo.gl/maps/NRqWn

小一時間で納竿して北上。内海新港に寄ろうと考えたが、クラブ系のイベントがあるとかで混み合っている。雰囲気のある漁港で名残惜しかったがしょうがない。さらに北上して今度は冨具崎港に立ち寄ってみた。

https://goo.gl/maps/lu6Er

ここは駐車場も広くて釣り場の足場も良い。若干水面まで高さもあるが潮通しも良く、理想的な釣り場だった。雰囲気は良かったが釣果には恵まれず、鯖を数匹追加した程度。夕間詰めを前にして雷雨に見舞われ、仕方なく納竿。もう少し出来れば釣果も付いて来たかと思うのだが。

この日の釣果は全てフライに。新鮮な材料を使ったフライは抜群の美味さでビールが進む。Cやカツヲは鯖の引き味がいたく気に入ったようで、特にカツヲは当初のお付き合い気分が吹っ飛んで釣り熱が高まっているようだった。腹が満たされると早起きの影響が出始め、22時ごろには皆寝てしまった。


9/7(日)

すっかり明るくなってから始動。干潮が1030ごろなので、この日はもう夕間詰めまでは厳しいなと諦観する私。Cの提案で喫茶店のモーニングを初体験した。店で「モーニングのメニューは無いんですか」と聞くと、飲み物を頼めば全てにモーニングセットが付いてくるらしい。へぇー。ウィンナーコーヒーとモーニングセットはこちらで430円。「ナポリタン」が食べたかったのだがメニューに無かったので、「イタリアン」というスパゲティも追加注文。


この日は近場の釣り場を視察する事に。お目当ての「名古屋港海づり公園」は2013年2月から堤防工事のため閉鎖されていた。2.5kmの堤防は是非体験してみたかったので残念。その後は中部空港対岸の「りんくう釣り護岸」へ。10mばかりのところにウキを浮かべた投げサビキのお兄さん達のクーラーボックスを覗かせて貰うと、25cmくらいのアジを筆頭にアジやサッパが30匹程入っている。ここは夜釣りなら安定した釣果がありそうだ。橋脚回りでスズキやカワハギも釣れそう。ここで竿を出しても良かったが、さらに南下し最終的に垂水漁港へ。


こういうの大好き

関東で言うなら千葉の大貫漁港のような鄙びた漁港でのんびり出来る。遠浅で小物感満載。ただしマゴチだけは期待できそうな。この知多釣行では結局カゴに逃げた感があるので、ここは心を入れ替えソフトルアーで丁寧に攻めるも空振り。チョイ投げに変更。

キスでも釣れれば良いなとCと2人で仕掛けを打ち返すが、遊んでくれたのはヒイラギとハゼのみ。まぁ素揚げで良いつまみになったようだが。カツヲは船道にサビキを投げ込んでいたが、全く魚信は無し。1430に納竿しカツヲを家に送り届け、念願の山本屋本店の本店(ややこしい)へ。Cと2人で味噌煮込みうどんを頂き満腹になったところで名古屋駅まで送ってもらい、今回の知多釣行はお開き。

山本屋本店・大門本店

今回の釣行で不思議だったのはカゴ釣りの少なさ。お隣の静岡発祥の釣りなのだから、もう少し流行っても良さそうだが、知多半島では皆無に近いのでは?青物が釣れないという評判だが、伊勢湾側には実は青物が入って来ているのでは?東京湾の入り口で一番狭いところで12km程度、伊勢湾入り口も10kmはある。青物釣り船は渥美半島先端沖が流行っている。ここから伊勢湾に青物がほとんど入らないのは合点が行かない。水深がひどく違うのでなければ有り得ないような・・・。この辺りは名古屋組が調査を進めてくれるのを期待したい。

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