2014年12月7日日曜日

2014買って良かった悪かった

そろそろ冬の魚の季節になって来て、釣り場に行く元気が一気に無くなって来た。アイナメやらカレイだと待ちの釣りになるので、寒さが身に沁み過ぎる。それでも何回かは行ってしまうだろうけれど・・・。

次に釣り熱が再燃するのは2月のフッコ祭りだろうか。それが終わると5月の鯖で、その前にもしかすると4月の黒鯛の乗っ込みに挑戦するかもしれない。そんな先の話ばかり考えてしまう。

こんな調子で実釣に関しては話題が少なくなってしまったので、今年買った釣具中心に良し悪しをコメントしてみる。価格は私が購入した時のもの。


ヤマシタ エサ巻テーラ 鉛無し
745円
http://www.amazon.co.jp/dp/B000FQATWI
エサ巻きスッテ。鉛無しなので遠投できない。鉛ありの方が潰しが利くかも。2度ほど実釣に使ったけれど釣果は無し。しかしそれは当方の腕や釣り場の選択の問題で製品には問題無い。
☆☆☆

エコギア 3Dジグヘッド30g シャインシルバー 2個
1334円
http://www.amazon.co.jp/dp/B0093POM4S
このヘッドはアシストフック付きとしては安価で使い易く、釣果も良いので色・重さ各種揃えて使っている。ワームは大きめが合う。エコギアパワーシャッドよりもダイワのテンスイとか。
☆☆☆☆

クレ 3-36
1026円
http://www.amazon.co.jp/dp/B000TGAK8C
金属部分の防錆・清浄・潤滑剤。あのクレ5-56の強化版。リール(アブ6500c)や自転車の整備用に使用しており、浸透効果が高いのを実感できる。地味に匂いが好き。これを使い切ったら今度はマリーン用の6-66にしてみよう。
☆☆☆☆

パーフェクトポーション アウトドアボディスプレー【HTRC2.1】
1512円
http://www.amazon.co.jp/dp/B002BGHVT4
虫除けスプレー。通常は医薬品のムヒのムシペールPSを使っているが、釣りの最中にちょくちょく手を洗っていると、いつの間にか薬剤が落ちてヌカカに刺され酷い目に遭う事がある。オイルベースの品なら水に強いのではと買ってみたのだが、肝心の虫除け効果が弱い。匂いは悪くないがお値段もそこそこするし、リピートは無いだろうなぁ・・・。


SHIMANO 磯遠投EV 3-520PTS
18079円
http://www.amazon.co.jp/dp/B0024W9MVK
シマノの初~中級者向け遠投磯竿。程良い長さで10号までのカゴを投げるのに適している。重めのものを投げ続けるとすぐに腰が甘くなるので、実際は8号くらいまでが良いのでは。カゴが軽い方が釣果も良い。どちらかというと反発力よりも柔らかさの方が勝った竿で、飛距離はMAX70m程度でそれほど飛ばない。逆に寄せは得意でバラシが少ない。2kgほどの真鯛を抜き上げようとしたら中程から折れたので取り込みは慎重に。
☆☆☆☆

アコンカグア 大型バックパック バリローチェ 70L GREEN
12,500円
http://www.amazon.co.jp/dp/B00JECLQEO
磯釣り時に荷物を運ぶために購入。背負子に比べると荷物固定の手間が無いが、容量は少ない。大型のバックパックとしては細身で、実際は60Lくらいしか入らないのではないかと思える。頑丈さは合格点で20kg程度の荷物を運んでも不安は無かった。お値段並か。
☆☆☆

業務用ポリ袋 45L 透明 10枚組 L-43 日本サニパック
625円
http://www.amazon.co.jp/dp/B0058MUTXI
磯歩きのための荷物を運ぶ工夫の一環として導入。丈夫なビニール袋に入れた撒き餌をリュックに入れて運んだらどうだろうと思い立って購入したわけだが。確かにスーパーのポリ袋などに比べるとかなり丈夫。でも磯に置いておくと穴が開く。所詮ビニール。穴が空いているのに気付かずに残った撒き餌を入れ、リュックの中に入れた事がありましてですね・・・・・・。結局リュックの中に入る大きさのバケツに撒き餌を入れるのが最も安全という結論になった。
☆☆

ダイワ(Daiwa)TGベイト
1170円
http://www.naturum.co.jp/item/item.asp?item=539956
鉛より3割比重の高いタングステン製メタルジグ。良いお値段だが青物系の実釣性能は素晴らしい。とにかくよく飛ぶのでメタルジグの長所である「広く探れる」点がさらに強化される。沈降速度が早いのですぐに底が取れるし、短い距離で何度もリフト&フォールが繰り返せる。普通のメタルジグに比べて一周り釣りのスケールを大きくしてくれるルアー。
☆☆☆☆☆

プロックス(PROX)タモジョイント
2527円
http://www.amazon.co.jp/dp/B004RDB672
タモが折りたためるようになるアイテム。これ系の購入を検討している方は、この製品で充分な耐久性があるので大丈夫ですよ。
☆☆☆☆

ダイワ(Daiwa)ウインドキャスト 4000QD
10389円
http://www.naturum.co.jp/item/item.asp?item=814537
ドラグ調節に一刻を争う場合もあるのに、悠長に何回転もさせないと緩まないのはどうなんだろう?ドラグ調節つまみについて、そう考えた事がある人は多いのではないだろうか。クイックドラグを搭載したこの製品はツマミをわずか3回転するだけで固定から全開に出来る。微妙な調節が出来るのか不安に感じたりもしたが、実際に操作してみると問題なく調節可能。私はQD搭載で価格差が3000円までならQD搭載品を買う。今後、搭載品がどんどん増えて欲しい。
☆☆☆☆☆

ロックタイト 中強度タイプ LNR-243
941円
http://www.amazon.co.jp/dp/B003CYOME6
釣りとは直接関係が無いが優れたプロダクトだったので紹介。ネジが緩まないようにする接着剤的なもの。自転車のサドルを固定するネジがすぐ緩んでサドルの角度が変わってしまうので、その対策として購入。少なくとも半年以上はネジが自然に緩む事は無かった。ネジは固着するわけではないので、ドライバーで緩めようと思えば普通に緩められる。
☆☆☆☆☆

ダイワ(Daiwa)
DR-2002J レインマックス ハイパー ストレッチレインジャケット
10500円
http://www.naturum.co.jp/item/item.asp?item=2199251
雨具。見た目もそこそこで防水性能も高い。お値段なりか。
☆☆☆

ベイシックジャパン
Revolutionーegi(レボリューションエギ)

3990円
http://www.naturum.co.jp/item/item.asp?item=2199118
携帯性に優れるエギ竿。仕舞い45cm程度と優秀で、しっかりした収納袋が付いてくる。旅行先でちょっと竿が出せればと思って購入したのだが、竿の性能自体がかなり優秀だと感じる。しゃきっとして硬調子なので正直エギを投げても全然飛ばないと思うが、25g前後のルアーを投げるのには適している。なおどこにも書いていないがガイドは明らかにベイトリール用。スピニングで長く使うとトラブルが起きるかもしれない。 ただし4000円で手に入る竿としては仕舞いの優秀さも考慮に入れるとお値段以上なのは明らか。
☆☆☆☆



2014年11月30日日曜日

城ヶ島でカワハギを狙う

11月27日(木)

前回の釣行で大きなカワハギを揚げていた人を見てからというものスイッチが入りっぱなし。3年物を数枚釣って肝醤油に日本酒で口福天国へ。そんな目論見で三浦半島に向かう。「すかなごっそ」向いの釣具屋のオススメを聞くと、城ヶ島京急ホテル下の磯が良いと言う。1~2号の磯竿で探り釣りをするようだ。こちらは磯竿では長いかと思って3mほどのチョイ投げ竿しか持って来ていないが、何とかなるだろうと青イソメを買って店を出る。

小潮前日の中潮で夜明けとともに上げ

潮回りは中潮。初めて入る磯なので明るい時間帯に入釣。釣り場に着いたのは正午ごろで下げ始める時間帯。そもそも城ヶ島に渡るのですら2回目だが、初回に磯に一番近い駐車場はここらだろうとアタリは付けておいた。平日1日500円とリーズナブル。

土産物屋の駐車場

ホテル下の磯へはここから5分ちょっと。持ち物は水くみバケツに板氷を1枚入れた10Lのクーラー、それに道具や仕掛けを入れた小さなショルダーバッグに竿。全部で10kgない位で、ポイントを探すには適した装備。さて、歩くぞ。

ホテル下の磯から見た城ヶ島京急ホテル

ホテル下の磯付近は細長いワンドがいくつか出来ていて、まずは北側の一番大きなワンドを攻める。水深は5mほどで薄濁り、ウネリはほぼなしで比較的静か。ワンドの中程でキツネ系3本針の胴付仕掛けを下ろすと、すぐに元気なアタリ。だがこれはカワハギでは無い。色鮮やかなベラが釣れて来た。ベラが居るからにはハギが居てもおかしくないが、延々とベラだけが釣れ続ける。3mくらいずつポイントをずらしてカニ歩きをするもベラを20匹ほどリリースしただけ。

やめて

さらにワンドを変えて少しずつ南下し、10数箇所はポイントを探ってみたろうか。リリースしたベラの数が50ほどになった頃には長津呂崎まで到達していた。これは日が悪い。既に14:30ごろ、餌もなくなったので釣りは諦め、有名なヒナダンという磯を見学しておく事に。

長津呂崎

長津呂の入江にカゴ師が居たので挨拶すると、マダイ狙いとの事。狙っていたポイントには先客が居たので次善のこのポイントに入ったのだそうな。12月しかマダイは釣れないがかなり大型のものも釣れた事があるという話。食指が動くねぇ。城ヶ島に詳しい方で他にもいろいろ貴重な情報を教えて頂いた。

左手がヒナダン、右手が四畳半

目的のヒナダン方面は平日だというのに釣り座がほぼ埋まっており、石物が1名、フカセが10名弱。駐車場から10分ちょっとでアクセスは良いが、これは場所取りが大変そう。釣り座のあたりは不思議と足場が良く、秋以降は風の関係で安全に釣りが出来る日が多そうだ。潮通しも悪いはずは無く、人気が出るのは頷ける。

どこぞのバンドがPVを撮っていたが遠くて誰かは分からない

ホテル下のカワハギは釣れずで残念だったが、城ヶ島の磯の中でも青物が狙える場所を明るい中で見られたので有意義ではあった。しかし晩秋の平日でこれでは、9~10月あたりは鉄火場状態だろう。うみかぜ公園の混み具合からすればマシな方なのだろうが、ちょっと腰が引けてしまうかな。

2014年11月28日金曜日

2014シーズン最後の青物を狙う

11月22日(土)

釣りシーズンもそろそろお終い。観音山下で最後の青物を楽しもうと嫁と長男さんの3人で出かけた。彼らには磯歩きと景色の美しさを楽しんで貰おうというわけ。お握りを持って出かけ、4時半ごろに宮川港に到着。私だけ暗い中を釣り座に向かう。この日は最高気温が19度、風も最大3m程度で天気に恵まれた。潮回りも大潮で、これで釣れなければしょうがない。

夜明けに下げに転じる

先客が数名居たが沖向きに投げられる釣り座をギリギリ確保。右手に3名フカセがおり、左手のテラスに投げという配置で、右手にあまり気を使わずに流せるのはありがたい。この日は両軸でほどほどに遠投してのんびりやろうという算段で、東の空がうっすらと色付いたかと見える頃に第1投。潮は左から右に流れており、右手の港側から出てくる流れと合わさって潮目が出来る、経験則上は釣れる潮。

水汲みバケツに大型魚の稚魚らしき小魚が数匹入って来た

ジョジョに明るくなるのに合わせて期待も膨らむ。何時でも入って来ていいよカツオちゃんなどと妄想していたのだが、青物の気配はさっぱり。普段だとカゴ釣り師が数名入っているので、誰か釣れればそれに見合った対応をするのだけれど、この日は何故か私1人だけ。仕方が無いので独りで情報を集めるしかない。とにかく釣れる棚を探らなければ。3mから始めて2投ごとに棚を1mずつ深くする。いつしかヘッドライトも要らない時間になって来た。

テラスの向こうにルアーマンが入ってきた

波高1~1.5mなので払い出しもそれほど無い。潮目も仕掛けの届かない沖にしか出ておらず、もう少し海に変化が欲しいところだ。右手のフカセ軍団がちらほらと手のひらサイズのメジナを揚げているのみで、周りにも目立った釣果は無い。いつしか潮が右から左に変わっていた。棚を6mほどに合わせて流しテラスの手前で回収前のひと誘いを入れてやると、グッと竿に重みが乗ってきた。それほど暴れる気配は無く、アイゴかと思ったら30cmくらいのメジナ。

長男さんが来た時に下処理をしてもらった

この後は泣かず飛ばず。カワハギかカレイでも釣れないかと持ってきた投げ仕掛けにも反応は無し。これは空振ったかと思い始めた8時ごろに嫁と長男さんが弁当を持って来てくれた。綺麗な空気と景色の中で食う握り飯は格別ですな。嫁と長男さんは朝ごはんの後に洞窟探検や散策に行ったようだが嫁はバテバテ。ランニングより磯歩きの方がインナーマッスルが鍛えられるから有難がっておきなさい。

昼前にはスッキリと晴れていい景色

その後テラスの投げ師が30cmほどの平べったい魚を釣り上げたのでカレイかと思い見に行くと、これが何と巨大カワハギ。エサは岩イソメとの事だったが距離を聞くのは忘れてしまった。あのサイズなら1匹でもゆっくり晩酌出来るんだよなぁ。お見事でした。

それにしても今シーズンの釣り納めかくらいの心持ちで臨んだ釣行だったが、この結果ではシーズンを〆る訳には行かない。次はどこに行こうかしら。

2014年11月18日火曜日

電気ウキを見失いたい

11月16日(日)

私が夜のアジ釣りが好きな理由はアジの食味が素晴らしい事もあるが、突き詰めて行くと「電気ウキが消し込むところが見たい」というのが根っ子のようだ。じわじわと沈むのではなく、気持ち良くスパーっとウキが消えるのはアジならでは。あの快感を求めてアジ釣りに三浦に出かける事とした。

潮回りは小潮だが深夜の釣りにはそれほど悪くない

本当なら金曜の夜から出かけたかったが土曜の夕方から用事があり、結局日曜の午前0時過ぎの出発。月曜から仕事なので、朝の7時過ぎには釣りを切り上げる心積り。いつもの宮川港付近の磯では本来の目的を忘れて青物を追いかけてしまいそうなので、ここは松輪漁港の高磯を釣り座として想定。

松輪漁港の駐車場に着いたのは2時ごろだったが、眠気に襲われたので3時半まで仮眠を取った。起きて車の外に出ると風が強い。予報では3mだったが7~8mはあり、寒さに心が折れかける。しかし上下ともに雨具に着替えて風が遮断されると大した事は無い。暗い中を高磯目指して歩き始めた。以前に「高磯」で釣るつもりが「高い磯」で釣っていた事があったので二の轍を踏まないように気を付けて行ったが、今度は通りすぎてしまうポカ。ちゃんと竿を出す頃には4時をすっかり回っていた。

「高い磯」でやった時はカワハギ狙い。浅い水深と根の多さに悩まされ、最終的に1号程度のウキに2本針のカワハギ仕掛けで釣っていたっけ。今回はアジ狙いにつき、夜光ビーズ付きの白バケ6本針のサビキを20mほど投げるところから始めた。

するとすぐに根がかりを起こして2つ仕掛けを失った。手応えからすると頑丈な海藻のようで、おそらくカジメが繁茂しているのだろう。これは下オモリの投げサビキではいくつ仕掛けがあっても足りない。軽目のカゴ仕掛けに変更し、少し距離を遠くしてみた。ところがこれも根掛かりしてしまい、ウキから下を全ロスト。

君だけは僕を見捨てない

これは本腰を入れて根掛かり対策を取らねばと、短めの1本針仕掛けに換装してみる。これはさすがにほとんど根掛かりしなかったが、浅い棚しか攻められないのでアタリが来ない。唯一30cm弱の鯖が1匹釣れたのみ。辺りは明るくなってしまい、アジが釣れる雰囲気ではなくなって来たので遠目を攻めて青物の可能性を探るも不発。7時過ぎには失意の納竿となった。

剣崎の灯台が左側に写っている

釣ってみての感想としては、すぐ隣りの釣り座にあたる「高い磯」に比べ「高磯」の方が若干水深があるので釣り易さはある。しかしカジメや根の位置が正確に把握出来ていないうちは仕掛けのロストは避けられない。カジメは背が高く数mに達するので厄介この上ない反面、魚達にとっては絶好の住処になる。ここに通ってカジメの位置が正確に把握できればリターンは大きいはずだ。好みの分かれる釣り場と言える。

2014年11月11日火曜日

初の日本海~越前でサゴシ・真鯛・カワハギ三昧の夢

11月7日(金)

名古屋組のCとカツオの2名と共に福井に遠征する事に。名古屋組は福井新港には行った事があるという。その際は3年もののカワハギが何匹か釣れていた。カワハギはこの季節では最も美味い釣り物の一つだが、福井ならではという事は無い。

時期的にサゴシ(60cm以下のサワラ)が最盛期らしく、こいつは関東ではあまり釣れないのでメインターゲットに相応しいと考えていた。そして下調べによれば堤防から真鯛も狙えるらしい。さらにこの日はズワイガニの解禁翌日。これはカニも食わないとバチが当るだろう。そんな夢いっぱいの福井釣行。

17時過ぎに家を出発し、正にこの日に修理が完了したスピニング遠投カゴ竿を渋谷で受け取り、名古屋に20時ごろに到着。2人と合流後に釣具屋・飯屋を経て、仕掛けを作ってから出発。目的地の高佐漁港に到着したのは翌1時を回ったころだったろうか。


11月8日(土)

高佐漁港は磯を切り拓いて作られた漁港で、周りは根だらけ岩だらけ。堤防の先端部には岩がそのまま残っている部分があり、元の磯らしさを活かした素晴らしいデザイン。GoogleMapやBlogで見る限りはこの岩を越えて先端に行けそうだと思っていたのだが、実際は段差が身の丈よりもあり先端に行くのは断念した。

深夜でも満月が足場を明るく照らしてくれていた。例の堤防先端の岩の10mほど手前、2段になっている堤防の上段に釣り座を設けてカゴを投げ始める。ところが予報では止むはずだった強風に衰えが見られない。気温は9度程度、風速は7m前後。あまりの寒さに私は小一時間でギブアップし、車内で睡眠を取ることに。Cとカツオはその間も釣りに勤しんでいたらしいが、さしたる釣果はなかったようだ。

関東では見られない独特のグラフ

すっかり明るくなった6時頃、Cに起こしてもらって釣り再開。西の空には虹色の雲の合間から満月がまだ覗いている。潮位グラフを見る限りほとんど潮位差が見られないが、潮回りは大潮でこれ以上を望むのは難しい。堤防先端の岩手前から40mばかり沖にカゴを投げ込む。夜は定かではなかったが、水深は12m程度のようだ。カゴまで11m程度に取ってコマセを効かせるが、一向に反応が無い。

トワイライトゾーン
堤防が岩で途切れているがそれを乗り越えると先端まで行ける

1mずつ水深を浅くしてカツオが探っている6m付近まで上げるが、たまに10cmに満たない豆アジとフグが釣れるだけ。カゴに見切りを付けて泳がせを始めたがこれも不発。ロケーションはばっちりで、潮の利きもほぼ理想的。これで釣れないのは前日までの風が水温低下を引き起こしているのだろうか。

右が港内側、左が外海側
荒れ具合が全く違うのが見て取れる

結局クーラーに入れたのはカツオが釣った20cmちょいのウマヅラとベラのみ。9時過ぎには納竿して敦賀の日本海さかな街という市場まで戻る事に。市場でせいこがにといくつか酒のつまみをゲットし、釣具屋に行って餌など補充。今度は敦賀新港に行ってみる事とした。

穏やかな敦賀新港

荒れ気味だった高佐漁港とは対照的に、敦賀新港の海は湾の最奥でもあり静かなもの。これはこれで変化に乏しすぎやしないかと不安になる。私はカゴを、Cとカツオはヘチで胴付をやってみたりとそれぞれ釣りに興じたが、碌な釣果は無かった。途中で睡眠を挟んだのだが16時前にカツオが起こしに来た。「すげーヒラメが釣れてますよ!」

慌てて見に行くと60cmほどの天然モノのヒラメが暴れているのを見ることが出来た。豆アジの泳がせで釣れたとの事。釣った男性は釣り場のヒーロー状態で、ヒラメを写真に撮る人もちらほら。これに触発されて市場で買った焼き鯖と鯖の押しずしをぱくつきながら竿を振るが、結局ここでも我々に目立った釣果は無し。カツオが20cmちょっとのカワハギを1枚揚げたに留まった。しかしカツオは今回のハギ2枚で「持っている男」として認定。次回も何かやってくれるはずだ。

さてC宅に帰り、釣った魚のほとんど無い酒盛りをするはずが寝こけてしまった。目が覚めると朝の5時。まさか2人を起こすわけにも行かず、独りで飲み始めた。せいこがにはなかなかの美味さだったねー。カツオは用事があるというので飲めず仕舞い。すまんね。カツオを送って帰って来たCと8時ごろから飲み直し。YouTubeでかける名作ロックのメドレーを肴に、結局一升瓶が無くなる13時まで飲み続けていた。

今回は釣果には恵まれなかったが、高佐漁港は充分な水深と潮通しの良さがあり、その実力はこんなものではないはず。足元が良いのに水の中はほぼ磯だという素晴らしいロケーション。ぜひリベンジしてみたい。

初めての福井遠征は飲みに行ったようなものだったが、まぁ楽しかったからそれも良し。Cにカツオ、世話になったねありがとさん。福井の釣り場、来シーズンは名古屋組による研究も進んで、きっと私を釣らせてくれるだろう。今から次回が楽しみだ。

2014年11月6日木曜日

雨の三浦と久々のうみかぜ公園

11月1日(土)

果たして上げ潮釣れない理論は正しいのか?検証すべく雨を押して三浦の磯へ釣行した。潮回りは小潮。ロケが良くなければ絶対に出撃したくないところだが、いつもの磯なら何とかなるだろう。

夜明けまで3時間、予報は雨
さすがに車はほとんど止まっていない

港に着いたのが2時過ぎ。雨がぱらつく中で完全防水装備に着替えるが、これとて風雨が激しくなれば襟口から入った雨で中がずぶ濡れになってしまう。出来れば1mm以下の雨量で保ってもらいたい。70Lのザックに釣具や竿、餌に氷など詰め込んで、わずかに手に持つのは10Lのクーラーのみ。それでも今日はスピニングと両軸タックルの2種類を持っているんだから、持ち運びに工夫を重ねた甲斐があったなぁ。

どう見ても釣れない

5時に下げの底なので正直最悪な潮回りと言っていいだろう。だが今回の目的は釣果では無く、5時から12時半の満潮までの上げ潮での釣れ具合がどうかを確かめること。2時半ごろに釣り座を構えたがしばらくは全く釣れず、5時前後に30cmクラスの鯖が3匹かかっただけ。明るくなっても録に釣れないので一旦車に戻って鯖を大きなクーラーに入れ替え、追加のオキアミを持って戻る。

この日は両軸からスタートしたがどうも糸の出が悪く、軽いバックラッシュを2回。ついに3回めには修復を諦めるほど大きいやつをやってしまった。予備のスピニングに切り替えてしばらく、10時ごろにようやくイナダが釣れて来た。今度はタモ入れも格好良いとは言わないがそこまでひどくはならなかった。

この時期は脂が乗って酸味が強くなる
ほぼブリのような味わい

その後は25cmクラスのメジナに30cmオーバーのアイゴがちょこちょこかかって来るも、キープした魚はほぼ無し。12時を回って雨が2mm程度に強まり全く弱まる様子も無く、寒くなってきたので継続を断念。下げに入ってからの方が釣れるかどうかの検証が出来なかったのは痛いが、それは今後の課題として取っておこう。この日の感触だけで言うと、とても上げ潮時に釣れていたとは言い難いという結果になった。

磯に水たまりが出来始め安全上もよろしくない

この日は鯖3イナダ1に加え、助かりそうにないメジナ2を持ち帰り。釣り場で鱗、頭、内臓を落としたためか臭みが全くなくヒラメのような食味で美味しく頂戴出来た。


11月2日(日)

この日は長潮でさらに悪い潮回り。長男さんと嫁を連れて午後からうみかぜ公園へ。公園に着いたのが15時ごろで、竿を出したのは17時すぎまでの2時間くらい。潮色も悪かったのに1m間隔で竿が並んでいた。

名人に会えたので挨拶し太刀魚はどうかと尋ねると、もう終わりだよと即答。肩を落としつつカゴを投げたが潮も利かずに釣れる雰囲気は皆無。ヘチで20cmほどのメジナが2枚、爆弾で30cmほどの鯖が1匹揚がったのを目撃したのみ。16:30ごろから太刀魚にリレーしたけれど、名人の言葉通り誰にもアタリは無かった。ひさびさの完全坊主。

釣りとは関係ないけれど翌日の砧公園で撮影した十月桜

2014年10月30日木曜日

両軸竿のリハビリに三浦の磯で青物を狙う

10月29日(水)

三浦の磯に入ったのが13:30。この日は中潮最終日で13:58が干潮潮止まり。普通に考えたら余り良い時間帯ではない。そう考えて最初はのんびりと水深を測っていた。40~50m付近で11mほどの水深がある。潮はゆっくりなのでハリス分をそこそこ考慮に入れなければならない。

普通だとそれほど期待できない時間帯

今後の目標である「50cmオーバーの美味しい魚」の引きに対処すべく仕掛けはハリス6号のチヌ針5号、この日は4号竿だったのでカゴとウキは12号とした。高知・宇佐一文字で2回連続してハリスを切られた光景がまぶたに残っている。これを拭わないと1歩も前に進めない。50UPさんいらっしゃい。

パノラマ写真 by Google

実釣を開始したのは13:50ごろ。1回だけ一番底を嘗めてみたが全く反応が無いので、棚を一気に2m程度にまで引き上げた。するとすぐにウキに反応。元気の良い30cm見当のソーダガツオが揚がってきた。

30cmちょうどくらいのカツオ

気を良くして同じ所に投げ入れると、またもウキが消えた。今度は引きが一周り強く、潜る動きもある。緑色の背中に黄色いライン。活きの良いイナダが見えて来た。良く太っていたし波も全く無い、それに高知で折った3号竿の事も思い出される。ここは慎重にタモを使う事にした。

一応寄せる場所は決めていたのでそこまでは上手く行ったが、リールを巻きすぎて竿の扱いが難しくなってしまった。かと言って糸を緩めるのもバラしが怖い。何とも手際の悪い不格好なタモ入れになってしまい、周りのギャラリーには良い見世物だったろう。逆に小物でもタモを入れる練習をしようかしら。

40cmぴったりのぎりぎりイナダだが
かなり太かった

正にド干潮のほんの10分ほどで2匹の青物が釣れ、これは爆釣かと色めき立ったが、その後は鳴かず飛ばず。2時間で20cmほどのメジナと30cmオーバーのアイゴが釣れて来たのみ。時間制限があったので16時に竿を納めた。

実は前にもこの磯で潮が満ちて行く間は釣れなくなった時があった。次は満潮の2時間前くらいからド干潮過ぎまで竿を出して検証してみたい。青物が入らない時間帯の傾向が掴めたら、その間は底物やカワハギを狙ってみれば良いじゃないか。オラちょっとワクワクして来たけど、そう上手く行くわけもねーよな。

両軸リールの扱いについては久々+向かい風もあり、軽目のバックラッシュを3回ほど経験した。しかし向かい風を経験したお陰で、スプール内の糸の遊びがどの辺りが限界か掴めたような気がする。その感覚がしっかり掴めれば飛ばないウキやらカゴでも投げられる道理になる。

2014年10月27日月曜日

高知遠征~大月と宇佐沖堤

10月25日(金)

2度目の高知遠征は4月中旬以来で半年ぶり。正直こんなに早く再訪できるとは思わなかった。金曜の夜に高知入りして梅ちゃんと合流。夜は鳥心というチキン南蛮屋で食ったがこりゃ美味い。満腹になったところで梅ちゃん宅にお邪魔して釣りの支度。奥さんへの挨拶もそこそこに大月に向けて出発した。翌土曜の潮回りは大潮で、朝マズメは絶好のチャンス。

朝夕のマズメに潮が満ちる良い潮回り

途中の中村釣具で撒き餌に刺し餌、それにシンプルで動作が確実そうな反転カゴを見つけていくつか購入。それ以外の道中は旅の疲れが出て高鼾。ドライバーさんごめんね。2時半ごろに梅ちゃんが見つけたタチウオポイントだという大島に到着。梅ちゃんはキビナゴを挟むタイプのワインド仕掛けを投入するも、水深が3mほどしか無いと言う。私はゆっくりカゴ仕掛けを作っていたが、それが終わるか終わらないかのうちに納竿。大月町に向かう。

前回の大月で真鯛を釣っているカゴ師が居た一切(いっさい)漁港が私の本命。その一切に4時ごろに到着すると貸切状態。堤防の根元か先端か迷ったが、先端に釣り座を設定。数回投げたが全く反応が無く、またも圧倒的な眠気に襲われたので明るくなるまで寝る事に。強風にあおられると堤防って揺れるんだなぁと思いながら寝たのだが、起きてみるとウキを3本入れた袋が飛ばされてしまった事に気付いた。これでこの釣行では8号ウキ1本の背水の陣。高知は遠投用のウキの品揃えが悪く、6号が無くなったのは大きな誤算だった。

山向こうは明るくても右手の常夜灯の辺りはまだ夜

5時半ごろ夜明けと共に起き、スタミナも戻ったところでじっくりとポイントを攻め直す。カゴとウキは共に8号。仕掛けは全長3mでハリス3号、針はチヌ3号1本針。基本的に同じポイントに投げ続け、15mくらいから棚を段々深くしていった。私が投げていたポイントは40m沖で20mちょっとの水深がある。底付近の20mまで下げたところで初アタリ。15cmくらいのチャリコが釣れて来た。

6時ごろに釣れたチャリコは即リリース
小さくてもその後の釣果に確信を抱かせる一匹だった

こうなればしめたもの。大きいのが釣れるのも時間の問題だろう。そう思っていたら梅ちゃんがキャスティングタイラバで30cmほどの真鯛を釣り上げた。こりゃ時合だと急いで同じポイントに打ち直すと、仕掛けが馴染むやじわーっとウキが沈んでいく。完全にウキが消えてから3秒ほどで合わせるとゴンゴンと首を振る重い手応え。割りと簡単に浮いてきたのは同じく30cmほどの真鯛。これで今後の釣りの目標のひとつだった真鯛をクリア出来、感慨も一入。

まともなサイズを釣ったのは梅ちゃんが先

次投でも30cmの真鯛を全く同じパターンで釣り上げ、3投目も連続でヒットと休む間が無い。この3匹目は引きが段違いに強く、3号のハリスでは少々心配になる。それでも磯竿の粘りに助けられ無事に浮いてきた。丸々と太った真鯛でぱっと見40cm以上はある。魚にしてみれば20m浮かされるのは水圧変化がきついようで、姿が見えるほどになるとだいぶ大人しくなる。こいつも前の2匹同様に抜き上げようとしたら、竿がバキリと乾いた音を立てて胴から折れてしまった!それでも何とかイカ用のギャフをかけて取り込み成功。今季3度目の竿の故障。反省はしたけれど限界が分かったし同様のミスはしないだろう。

サイズは45cmだったがでっぷりと太って重い
おでこにコブがありオスだと分かる

釣り竿が折れなければ2桁も狙えた?

私はカゴの仕掛けしか持っていないので梅ちゃんの予備のルアー竿は使えない。片付けをしながら見ていたが、梅ちゃんのタイラバにも当たりが来なくなったので8時前に一旦納竿。遠投磯竿が売っていそうな釣具屋を探しに出た。小一時間で無事に手頃な竿を手に入れ他の漁港に行ってみるも不発。最終的に柏島で一寝入りした後に竿を出したがここも釣果には恵まれず帰途に着いた。

柏島も20mほど水深がある

大月の各漁港の特徴は、水深があって波が穏やかな事。イカには絶好の条件だが、それほど潮が効かないので青物が入って来るのは稀だろう。普段青物を追いかけている私にはかなり勝手が違ったが、底物を狙うには良い条件だ。黒鯛は勿論、コロダイあたりもカゴで釣れるのではないかと想像している。ネックは高知市内から3時間近くかかる遠さ。高速の整備が進むと30分ほど短縮されるらしいが、それでも往復5時間では。日帰りだと睡眠時間や帰宅してから調理する気力への影響が大き過ぎるように思う。

そうは言ってもリターンはでかく、真鯛4匹でうち1匹はなかなかの大物。カゴでの底物釣りの第一歩として良い経験も積めた。青物が回って来ない時間帯に経験を活かせれば、面白い釣果が得られるかも知れない。その晩は梅一家と宴会。真鯛は刺し身に握り寿司、中華風の蒸し料理などで戴いたがどれも美味。それに加えて梅ちゃんが釣って冷凍しておいたアオリイカに土佐名物釜揚げしらすなど、豪華な晩餐となった。


10月26日(日)

この日は朝の5時には家を出て、宇佐の一文字に渡ろうという計画だった。しかしあっさりと寝過ごし、起きたのは6時。急いで家を出て渡し船を出している奥田釣具店に着いたのが6時半ごろ。こいつは近くて良いね。往復800円の料金を払い船に乗り込むと5分程度で沖堤の若干先端寄りに着けてくれた。

沖堤ではフカセが7割エギング2割、その他のチョイ投げやルアーなどが1割と言ったところ。私は希少種で唯一人の遠投カゴ釣り。代用品として購入した竿の腰が弱くて40mほどしか投げられないが、フカセで最も遠投している人でも15mほど。それと比較すると釣法は全然違う。

沖堤の先端は青物が回りカンパチなどが釣れると聞いたが、私の見立てでは幾分中程でも充分にチャンスがあるように映った。7時半の満潮潮止まりを過ぎた頃、40mほど沖に潮目が出来やすい場所が空いているのを見つけて移動。水深は8.5mほどだったが、7mより浅い棚に絞って仕掛けを流し続けた。

梅ちゃんはエギングやタイラバなど色々やっていたが、ヘチでタイラバを動かしていたら20cmちょっとのカサゴが釣れて来た。坊主を逃れたと得意気にしていたので、土佐の男がそんな可愛いらしい事で良いのかぁ?そう言って仕掛けを打ち返す。実はこちらは全く当たりのない苦しい時間が続いており気が気ではない。

飛行機の時間も考えると11時が竿を出せる限界。10時を過ぎると不吉な3文字が頭をかすめ始める。流れを変えようと8mに棚を下げ、恐怖を紛らわすように梅ちゃんとのバカ話に興じてよそ見をしていると、竿にググンと大きな当たり。しまったと思いつつ合わせを入れるとイナダに似た大型青物の強烈な引き。20秒ほどやり取りしたが、横走りに加えて底にも潜る。瞬発力もあり、こいつはドラグを緩めないと拙いかと考えた矢先に手応えがふっと軽くなってしまった。仕掛けを回収すると、3号のハリスがぶ千切られている。

逃した魚は大きいと言うが、それを差し引いてもサイズは50UPだろう。俄然やる気になってハリスを6号に変更し仕掛けを打ち返すも、3回も投げると梅ちゃんからタイムアップの宣告。最後のひと流しという事でカゴを流す傍ら片付けを始める。

3分ちょっと放置していたろうか。海に目を戻すとどこにもウキが無い。リールを巻くがこちらも手応えが無い。最初は何が起こったのか分かりかねたが、どうやら魚が針にかかり、放置されている間に堤防側に寄って来たようだ。糸ふけを巻き切るとようやく力強い動きが伝わって来る。少しドラグを緩めて、じっくりしたやり取りに移行。先程と同様、横の動きと下への動きの2種類がある。仕掛けをぶっ千切っていった奴と同じ魚種と考えて間違いないだろう。鯖やカツオではない。カンパチ、イナダ、ヒラマサあたりか。ウキが水中に見えて来て、あと3mも巻けば顔が拝めると思ったのだがここでまたも痛恨のラインブレイク。

仕掛けを上げると3mのハリスが2m残して切れていた。片付けをして目を離していた間に根ズレでもしたのだろうか。あるいは堤防に開いている穴の部分に飛び込まれてスレたか。もう少し沖目から主導権を握れていればと思っても後の祭り。これで納竿としたが、これはリベンジせずにはおけん。高知に来る前よりも釣りへの欲求が強くなって飛行機に乗る事になったけれど、こうした失敗が燃料になり上達を早めてくれる。真鯛を釣った事、竿を折った事、大物を逃した事。前回とはうって変わって、かなりの経験値を積めた高知釣行となった。

2014年10月21日火曜日

釣り座の重要性

10月18日(土)

今日も今日とて三浦の磯にいそいそと。ちょっと遅れまして、釣り場付近にうっすら汗をかきながら到着したのが朝の4時半。すると、まだ真っ暗なのに目ぼしい釣り場には全てヘッドライトの灯りが。ヤギ島に行くしかないかと足を向けたが、そちらにも先客の気配が。しょうがないので右手カドの高くなっている場所に陣取る。

宮川港内はまだ真っ暗
常夜灯下でアジングも面白そう

ここは波が這い上がってくる事は少ないが、沖向きに大きな根が入っているので取り込みに難がある。沖を狙うなら少し斜めに投げ入れなければならないので、距離が稼ぎ辛い。暗いうちから投げてみたのだが糸ふけを出しすぎたようで、この根に道糸を取られてしまった。前日に120m巻いたばかりの道糸を40mも切る羽目になってしまい吐血状態。幸いウキとカゴは先行の皆さんに回収して貰いました。メチャメチャ邪魔ですしね。すみません。助かりました。

夜明けも良いが星空も良い
この時期の夜明け前はオリオン座に
天の川がかかっているのが眼前に迫って来る

私は痛い目を見たので根を充分に避ける事の出来るポイントを狙っていたが、全くアタリが無い。手元が明るくなって来ると沖向きに投げられる釣り座ではカツオが次から次へと揚がりだした。嫁にカツオを頼まれていたので、私も意を決して棚を2ヒロほどにして沖向きを攻める。

思惑通りにすぐにウキが消えたは良いが、やはり根越えのコースに入ってしまった。充分に浮いていたので根がかりを回避できて何とか抜き上げ。ヒヤヒヤものだったが、こんな調子で3本揚げた。しかし釣り座の不利は如何ともしがたく、沖向きの人達に比べると半分以下の釣果だったのではないだろうか。

ぴったり30cm

この日は早めに切り上げ、昼には帰宅してタタキを作った。身がモチモチして絶品の美味さ!日本酒を4種用意しておいたので飲み比べしつつゆっくり頂きました。至福。

引きは鯖に酷似

夜は夜で代々木上原のイタリアンに行き、初めて秋刀魚のコンフィを食べたのだがこいつも美味かった。家でも作ってみたけれど良いつまみになる。秋刀魚はなかなか釣れないから鯖ででもやってみるか。

2014年10月15日水曜日

もう磯にしか行けない!?

10月11日(土)

ここのところ北東風しか吹かないので、つい三浦の磯に出かけてしまう。他にも理由はあり、アクアラインを通ると帰りの時間次第では渋滞が発生する確率が高い。東名を使って湘南以西に行くと、これまた厚木あたりがいつも渋滞している。三浦半島方面に足が向きがちなは当たり前の流れ。台風18号の影響が出ない内にと一路宮川港を目指す。

港に着いたのが2時。初めて見る大きさの月輪が出来ていて写真を撮ったのだが、さすがにNexus5のカメラでは綺麗に映らない。荷物はもう少し体積を減らすために撒き餌入れは折畳式のバケツへ、水切り用のザルは三角コーナーにかぶせる網にしてある。

この日の潮回りは中潮でかなり良い。6時に満潮潮止まりだが、それほど関係あるまいと思わせるロケーションの良さもある。2時半過ぎには釣り座を設定し、3時にはウキを浮かべていた。この日の仕掛けはカゴ6号、ウキ8号、仕掛け長2mちょっと、ハリス3号、チヌ4号2本バリという構成。竿はスピニングの磯竿3号5.2m。



暗い内にアジでも釣れないかと期待して40m沖の竿1本あたりを中心に投げていたのだが全く餌に変化が見られない。4時半ごろにほんの少し付け餌に変化が出たと思うと、すぐに25cmくらいの鯖が釣れて来た。リリースして釣りを続けると立て続けに鯖がかかり、30cmクラスだけをキープ。この頃から人が多くなって来る。

私は日が昇りきるまでに40cm近いカツオを1本と、同じサイズのワカシを2本、30cmオーバーの鯖を3匹キープして余裕モード。これ以上釣っても食べきれないのでそろそろ帰ろうかとも考えたが、満潮が近くて帰り道が水没している恐れがある。もう少し楽しんで行こうと決めた。

ぎりぎりワカシサイズ

潮は右手から左に流れている。明るくなった頃に私の左手にある出っ張りからカゴを投げ始めた3人組が居たが、これがマナーが悪い。それほど潮も早くないのに20mほども潮上の私の真ん前に投げてくる。そこはカツヲが入って来る場所で、気持ちは分かるが後から入って来てやる作法では無い。

私は既に釣れていたので特に文句も言わなかったが、満潮を過ぎて流れが左から右に変わったというのに、尚も潮下の私の前に投げ込んで来る。これでは私はどこにも投げられなくなってしまうので流石に文句を言うと、ようやく傍若無人な振る舞いは収まった。こういう輩は楽しみに来ているのか争いに来ているのかよく分からない。

その後はメジナやアイゴばかりで回遊魚の姿を見る事は無く10時前に納竿とした。駐車場まで歩く道すがら、ファミリーがサビキを垂らしている。釣果を見せて貰うと25cmくらいまでの鯖がツ抜け程度釣れている。これは子供は大喜びだろう。私のクーラー内の魚は家族3人で食べるには多かったので、まだ釣れていないファミリーにカツオと鯖を進呈して帰途に着いた。

私はアジの夜釣りが好きなので、なんとかこの周辺でアジの釣れるポイントを探りたい。次の釣行では広範囲にポイントを探ってみよう。また70Lクラスのザックを買ったので、次回以降は手ぶらで入釣出来るよう工夫を重ねてみたい。

そして翌々週には2度目の四国・大月釣行。腕が鳴る。

2014年10月6日月曜日

4度目の三浦で確かな手応え

10月4日(土)

金曜日。Cが仕事で東京出張に来ていて、釣りに行きたいという。そもそも三浦の磯に入る予定だったので少し荷物が増えるだけ。というより荷運び役が2人に増えるので1人あたりの重量は減るから大歓迎だ。土曜の午前1:30時頃に合流し、3時前に出発した。

この日の潮回りは長潮で最悪。朝マズメは6:30くらいまでに結果が出なければ厳しいだろうと考えていた。しかしCはかなり酒が入っており、金曜も6時起きと早かったらしい。これは起きてはいられんだろうと思っていたら案の定イビキをかき出した。宮川港に着いてから「7時まで起きてれば釣れるぞ」と声をかけたが、正体無く寝入ってしまっている。やれやれだぜ。

朝マズメは潮が引きすぎている印象

3号のスピニング磯竿が修理から帰って来ていたが、この日も4号6.2mの両軸竿を振ることにした。2連続でバックラッシュ無しで来ているので、この機会に完全にモノにしたい。氷と餌は厚手のビニール袋に入れてからリュックに。タモと竿もリュックに収まった。ウキ・カゴ含めた仕掛け一式を詰めたバッカンを肩からかけ、右手のクーラーにはバケツなどを入れ、左手にはコマセ入れを。結局両手はふさがってしまうが手に持つ重量は大した事は無い。上出来だ。

意味不明な寝言を吐くCを車内に残し、まだ暗い磯を15分ほど歩いて釣り座に到着。視界の悪い中を大荷物で磯を歩くのは一仕事だ。しかし苦労の甲斐あって、先日来た時には大波をかぶっていた理想のポジションの確保に成功した。15号のカゴに電気ウキ、仕掛けは遠投チヌ3号2本針のハリス3号2mのものとした。撒き餌がMサイズのオキアミなのに対し、刺し餌がLサイズなのは少しでも目立たせたいという祈り。

一投目は5時前ごろだったろうか。60mばかりの位置にウキを何度か浮かべるうちに明るくなって来た。天候は曇り。5:15頃にようやく初当たり。そこそこの手応えを楽しんでから揚がって来たのは1年生の鯖で30cm弱。

そろそろ1年生も引き味が良くなって来た

刻々と風景は色を帯びてきて、前方に2本の払い出しがあるのが視認できるようになった。右手の払い出しの先にウキを入れていたのだが反応が無いので、だいぶ右手に仕掛けを入れる位置を変更してみる。ウキに妙な変化があったので根がかりかと思って回収にかかってみると、やはりビクともしない。どうするかと迷っていると突然ブルブルと手元に生命反応が伝わって来た。実は根がかりでは無く、かなりの大物がかかっていたようだ。

引きは明らかに青物でサイズは40cm以上と想像が付く。根に走られそうになるのでかなり強引にやり取りし、なんとか浅い棚に引き寄せ、そこからは寄せ波に合わせて一気に抜き上げた。揚がったのはやはり40cmアップのイナダ。猫が寄ってきてニャーニャー騒いでいるが、運べる大きさでは無いと判断したのか遠巻きに見るのみだ。

見るからに美味そう

これで夕飯の食卓の格好が付くなと旨を撫で下ろす。そこからしばらくはアタリが遠のいたが、干潮にほど近い7時過ぎにウキが消し込み、30cmほどの青物の手応え。これはソウダガツオで私にとっては初魚種。ゴボウ抜きにして魚が足場に乗った瞬間、例の猫が「これは運べる大きさ」だと踏んでカツオを咥えて持って行こうとした。慌てて竿で追い払おうとしたのが阿呆の極みで、当然のように竿先を岩にぶつけて折ってしまった。

初のソウダガツオ
どうやらヒラソウダらしい

カツオは確保出来たものの予備の竿は車の中。竿の他に、重くなったクーラーの中身も車内の大きなクーラーに移すために持って戻る事に。担いで歩き出した途端にCからLINEでメッセージが入った。起きて近くのコンビニまでトイレを借りに車を走らせたは良いが、帰り道がわからなくなったと言う。やれやれだぜ。

確かにこの港は入り口が難しい。不親切な説明をLINEで返したが、説明しにくい場所なのだから仕方がない。幸い駐車場に戻った頃にCが自力で戻って来た。釣果を見せると驚いて、釣りに対する情熱が湧き上がって来たようだ。磯に戻って朝飯のコンビニ握り飯を胃に放り込み、2人揃って竿を作る。私は今度はスピニングの3号磯竿で、Cは4.5mの投げ竿。

Cもかなりカゴ釣りに慣れて来ており、投げ込む場所の見極めや正確さはそろそろ初心者マークが取れる頃なのだが全然釣れない。何が悪いのか正確に指摘するのはもはや難しい。持っていないとしか言い様が無い。私は9時頃にカンパチと2匹目のカツオを追加して4目を達成。カンパチも初魚種でこれは嫁の好物でもあり、特に嬉しい一匹だった。

こちらもお初
刺し身は大好評だった

この日は若干波が荒く、少し潮が満ちて来ると足場まで海水がたまに届くようになってしまった。一度は足場が高波にすっかり洗われてしまい、かなり焦った。我々は大した被害は無かったが、隣のフカセの男性は体から荷物からすっかりびしょ濡れになってしまい、竿を出したばかりだったが弁当を食うとそそくさと帰ってしまった。気の毒に。

若干荒れ気味で撤収の判断が難しい
そういう時は安全志向で行きたいもの

我々も長居は危険と判断し、コマセが切れた10時半ごろに撤収とした。帰宅して家族に釣果を見せると、息子は「ほんとに釣ったの~?」。おいおい俺は釣果を偽った事は一度も無いぞ。一寝入りしてから調理にかかり、亜希とたけも呼んで宴会に。カツオはタタキ、鯖は迷走した挙句にカルパッチョのような物体に、イナダとカンパチは刺し身となった。どれも旨かったが私はイナダがお気に入り。皆にはカンパチが好評だった。

バラエティに富んだ食卓になった

磯は荷物運びが重労働だがそれなりのリターンも期待出来る。カゴで釣れた魚種も増えて来たので、今後はサイズが見られるよう頑張るとするか。

2014年10月3日金曜日

三浦の磯通い~2日目と3日目

9月28日(日)

アイゴ料理の口直しがしたいというのもあったけれど、まともにカゴ釣りをしてみたい欲望を抑えきれずに連日の観音山下通い。14時前に現地に到着するも、激しく時化ている。台風17号の影響を甘く見ていた・・・。

背丈の倍ほどの波をかぶっている

しょうがないので三崎港に場所を替える。港内は静かなものだ。冷凍庫前に行くとエギンガーで賑わっていたが、昼の暑さに慣れた人達が夕方の寒さに次々に場所を空けるので、一番良いカド席にすんなり入れた。6.2mの両軸竿で15号のカゴを夕日に向かって投げ始める。投げ続ける。夕日が沈んで浮かび上がって来たおぼろ富士など見つつ・・・。投げ終わる。いや~有意義な投げ練だったな~。ノーバックラッシュ。


9月30日(火)

今日こそはと3度目の観音山下。11時ごろに磯に入る。流石に平日はガラガラでフカセの釣り人が2名だけ。上の写真で波をかぶっていた場所に釣り座を構える。

絶景かな

小潮でそれほど潮回りは良くない。緩めの心構えで両軸のカゴ竿を振ると、1投目からウキが沈むじゃありませんか。引きはそこそこで期待したが、揚がってきたのはまたデカアイゴ。

こにゃろー

まぁ魚は居るって事だ。気を取り直して投げていると、ほどなく30弱のメジナが釣れた。60mばかり沖のタナ1本という辺り。この後は小さな雑魚がたまに釣れる程度で、昼食を挟んで15時半まで過ぎてしまった。同じサイズのメジナがやっと釣れ、またも同サイズが16時に釣れた。この日は結局メジナ3匹をキープ。棚は1本を中心に3mから11mまで攻めたが、浅棚に分があった。

一番大きくて28cm

メジナはあまり磯臭さも無く、刺し身と塩焼きで美味しくいただいた。調理したあとの内蔵などはビニール袋にまとめてゴミの日まで冷凍しておくのだが、どうもメジナはそれ以外に臭うものがあるようだ。鱗だろうか?

そう言えばこの日もバックラッシュ無しだった。さて次は毘沙門周りを探検するかな。